21日のチャンピオンズリーグ（CL）グループFのステアウア・ブカレスト戦で、序盤に2点をリードされたリヨンに反撃の糸口となるゴールをもたらしたカデル・ケイタ（コートジボワール代表）。

　リヨンの大逆転劇につながったボレーシュートは、前腕のケガで出遅れたケイタにとって今季初ゴール、大きな手応えをつかむ一撃だった。

　昨シーズン、1600万ユーロ（当時のレートでおよそ26億円）というリーグ・アン最高の移籍金でリールから加入したケイタだが、期待通りの活躍はできずに終わった。

　サッカー専門サイト「フットボール365」のインタビューによると、今季は精神的に大きく違うという。その要因は、古巣のリールから今季リヨンにやって来たMFジャン・マクーンとクロード・ピュエル監督だ。

　とくにピュエル監督の就任については、「自分にとって大きなプラス」と語る。「生活の面でもプレーの面でもだ。よく知っている人物の下では、よりよく働くことができる。彼はよく聞き、よく話す監督だ。ペラン（前監督）とは、あまり話すことができなかった」と昨季よりやりやすくなったことを明かしている。

　リヨン攻撃陣は、主砲のベンゼマ、ケイタと同じく出遅れたがステアウア戦で2ゴールと存在感をアピールしたフレッジ、モナコから移籍してきたピキオンヌ、売り出し中の若手ムニエ、現在はケガで離脱中だがチームの柱であるゴブーと、ポジション争いが熾烈だ。もう一枚ケイタが加わったことで、層の厚さがさらに増したといえる。