その結論はいかに?

10日に行われる水泳連盟の理事会を経て、遂にその結論が出される、いわゆる水着問題。8日、日本テレビのスポーツ番組『SPORTS うるぐす』では、スタジオゲストに北島康介を招き、その心境を聞いた。

この日の「ジャパンオープン」では、200メートル平泳ぎ決勝で、2分7秒51の世界新記録をマークした北島だが、水着は話題のスピード社のレーザー・レーサーを着用。他にも、決勝10種目中5種目で日本新記録が生まれ、その性能を認めざるをえない現状でもある。

それでも、水着の話題ばかりが加熱して報道されている昨今、北島は「泳ぐのは僕だ」と書かれたTシャツで無言の抗議。番組内でこのことを聞かれると「(一連の報道に)ショックを感じた。いかにも水着が泳いでいるという報道が多い。選手はもっと頑張ってるよ」と強い口調で訴えたが、スピード社のレーザー・レーサー着用については「自分の中で決めるしかないですよね」と話しながらも「早い水着が出れば、それを着て出るのは当然だろう」という見解を述べた。

また、番組後半では、進化する北島の泳法“4WD”についても言及。これは従来のストローク数を減らし、大きく水をかくことで推進力を向上させるというもの。北島は、200m平泳ぎで、かつてアテネ五輪で69回のストローク数だったのが、今年の日本選手権では64回。この日のジャパンオープンでは61回にまで減っていた。

本来なら、焦りから、水を早くかきたくなる自分との葛藤でもあり、この泳法を取り入れた北島は「すごい勇気がいることですね」と語った。