イングランド代表次期監督の最有力候補と噂されるジョゼ・モウリーニョ氏が、フランク・ライカールト監督に代わりバルセロナの指揮を執る可能性があると英紙“サンデー・エクスプレス”紙が報じている。

 同紙によると、モウリーニョ氏は代表監督というオプションよりもバルサのオファーを優先させるだろうとしており、もしライカールト監督がクリスマス前に解任となった場合、すぐにでもモウリーニョ氏の新監督就任というシナリオ実現の可能性が高いとのことだ。

 ポルトガル紙“ア・ボーラ”は、イングランドフットボール協会がモウリーニョ氏に対し4年半、2500万ユーロ(約40億円)のオファーを出したと報じているが、同氏の希望はヨーロッパのビッグクラブで采配を振るうことであり、バルサであればその点もクリアする。

 また、バルサの新監督候補には現オランダ代表のマルコ・ファン・バステン監督も挙げられているが、来夏のユーロ2008までは同国の指揮を執ることになっており、少なくとも6月まではバルサの監督を務めることはできないというのもモウリーニョ氏が有力とされる所以だろう。

 ホームでは全勝とはいえ、アウェイで結果を出せず、という安定さを欠くチームパフォーマンンス改善のリミットを年内最終戦“クラシコ”に設定されたとも言われるライカールト監督。そのライカールト監督にはロナウジーニョとともにチェルシー行きの噂も出るなど、同監督の周囲も騒がしいのも事実。

 現在、首位レアル・マドリーとの勝ち点は4。リーガ優勝にためにもこれ以上勝ち点差が開くことは許されない。年内の残り試合はアウェイでのバレンシア戦とホームでの“クラシコ”だ。この2試合の結果次第ではライカールト監督からモウリーニョ氏への監督交代劇もあり得る話なのかもしれない。

(スペイン通信)