あの“獅子王”が、イタリアへ帰ってきた。セリエA通算184ゴール(歴代8位)を誇るバティストゥータが、新世代のタレントを発掘するプロジェクトのために先日ローマを訪れた。「ガゼッタ・デッロ・スポルト」紙上で、少年期プレイヤーについて自制心を保つことの重要性を説いている。

「今回のプロジェクトでは、対象になっている13〜15歳のプレイヤーたちへアドバイスを送るのが僕の役目だ。実際プレーするだけが“サッカー”じゃない」

「ピッチの外には危険も誘惑もたくさんある。ドーピングや女性関係がそうだ。
 例えばユースリーグでゴールしても、誰も見向きもしない端役にすぎないが、セリエAでゴールすればすぐに“リチャード・ギア”になれる。誘惑の種はそこら中にあるんだ。

 大事なのは、忠告してくれる人間が近くにいてくれることだ。僕の場合でも、大勢の人間が誤った道へ引きずり込もうとしたけど、幸運にもそれは避けられたんだ」<続く>