GIGAZINE読者からのタレコミで、アメリカのペンシルバニア州で、45年間も続いている火災があることを知りました。それが「セントラリアの坑内火災」と呼ばれるもので、1962年の5月にゴミ処理場のゴミを焼却して処分を終えたつもりだったのに、その火が実は地下の鉱脈に燃え移っていて、気付いたときには手がつけられない状況だったというもの。

消火が難しいため住民が退去したセントラリアはゴーストタウン化し、それがゲームや映画になった「サイレントヒル」の町のモデルになったと言われています。

詳細は以下の通り。
Centralia Pennsylvania Underground Mine Fire burning since 1962 in Centralia PA.

1960年代の町。かなり栄えているように見える。




1963年ごろの鉱山。


1985年ごろの風景。


今は廃屋が取り壊されてかなりスッキリしている。


最初の火災発生場所らしい。


地面から白い煙が立ち上っている。


地下火災の危険を知らせる看板。


古い切り株が換気口になっている。


メインストリートだったところも、今は家がなくなっている。


うち捨てられた廃屋。




町のサイレン。


セントラリアに通じるペンシルバニア州道61号線。


しかし、火災の影響で割れ、使用不能になっている。


鉱山からの排水が流れてくる川。


火災はまだ地下で続いている。


セントラリアを訪れているムービーはこちら。
YouTube - "Footage from the real Silent Hill" Centralia, PA


場所はこのあたり。
Centralia - Google マップ


消火にかかるコストや技術面の課題から政府は消火をあきらめ、セントラリアの住民は町から退去することになって町はゴーストタウン化することになりました。今も土地から離れたくないという人がセントラリアに住み続けているそうですが、地下の火災は収まることなく、鎮火には100年以上かかると考えられているそうです。

コナミのホラーアドベンチャーゲーム「サイレントヒル」や、ゲームを原作に作られた映画の舞台になっている町は、このセントラリアがモデルだと言われています。

サイレントヒル SILENT HILL

サイレントヒル (映画) - Wikipedia

・参考リンク
セントラリアの坑内火災 - Wikipedia

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