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 ゴールデンウイークを迎えゆっくりと過ごしている人も多いだろう。だが、昨年は芸能界に激震が走った。それが元TOKIOの山口達也氏による未成年女性に対する強制わいせつ事件である。昨年の連休を騒がせた一連の騒動を振り返ってみたい。

 事件が起こったのは2018年2月である。午前中に仕事が終わった山口氏は自宅で酒を飲み始めた。やがて、『Rの法則』(NHK Eテレ)で共演する未成年女性に電話を掛け自宅へ呼び出した。女性は友人とともに訪れたが、山口氏は女性を抱き寄せキスをしたとされる。怖くなった女性はトイレに逃げ込み、母親に連絡を取り警察へ通報した。

 事件がメディアに報じられたのは2018年の4月25日である。翌週からはGWを控えており、すでに週刊誌の合併号も一通り発売された後であった。そのため、後追い報道をかわす目的があったと見られる。

 翌26日に山口氏が単独で謝罪会見を行う。冒頭から涙を流し、TOKIOメンバーの名前を連呼するなど、被害者優先ではない態度に非難が殺到した。これにはTOKIOリーダーの城島茂も、同28日放送の『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)で「ありえない」と厳しく断じた。以降、山口氏が酒びたりで実質的なアルコール中毒状態にあったといった荒んだ私生活も話題になった。

 5月1日には山口氏の起訴猶予処分が発表される。ジャニーズ事務所としては、被害者との示談成立と起訴猶予を強調し、山口氏の早期復帰を画策していたと見られる。ただ、世間のバッシングが過熱したことから、翌2日には山口氏を除くTOKIOメンバー4人による記者会見も行われた。中でも、涙を流しながら「あなたは病気です」と断じた松岡昌宏の発言は話題となった。

 連休最後の日曜日である同6日に本人の辞意を受けて、TOKIOからの脱退およびジャニーズ事務所からの契約解除が発表された。その後、被害者女性と山口氏が出会った『Rの法則』は打ち切りとなり、現在に至るまで山口氏の復帰は実現していない。近年は芸能人の不祥事の謹慎期間が長引いており、山口氏の復帰も難しいのではないだろうか。

 2018年のGWはTOKIO山口氏事件一色となったといえるだろう。改元をともなう今年の連休は穏やかに過ぎて欲しいものだ。