ジャパンOPで優勝したザギトワだが、その後には同門の後輩シェルバコワが史上初の快挙【写真:Getty Images】

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14歳シェルバコワがロシア杯で衝撃の演技

 フィギュアスケートでロシアの14歳アンナ・シェルバコワが、ヨシュカル・オラで行われたロシア杯第2ラウンドで女子史上初となる、1つのプログラムの中で2度4回転ルッツを跳び、優勝した。6日のフリーの冒頭、4回転ルッツと3回転トウループの連続ジャンプを跳び、少しバランスを崩したものの、続けて披露した4回転ルッツは見事に着氷。後半には3回転ルッツと3回転ループの連続ジャンプを決め、159.43点をマークし、合計227.27点で優勝した。

 男子でも高難易度の4回転ルッツを、2度プログラムに入れる圧巻の演技を披露した14歳シェルバコワ。ロシアスケート連盟の公式サイトでは自身の演技について振り返っている。

「フリープログラムに関しては全体的に満足しています、なぜなら試合で(4回転)ルッツを見せることが私にとって大切だったからです。しかし、これから修正しないといけないミスもたくさんありました。今回は私にとって重要な経験になりました。練習を続けて次の大会に準備していきます」

 史上初となる偉業にも淡々と語っているようだ。また、現地スポーツ紙「ソベツキー・スポルト」はジャパンオープンで非公認記録ながら世界最高得点をマークし、優勝した平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワと共に、シェルバコワにも言及している。

非公認ながらザギトワが記録した得点を上回る“世界新”

「朝はサイタマで大勝利、晩はヨシュカル・オラで大衝撃」と見出しを打って報道している。

 記事では、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワがモスクワ時間の朝に埼玉で行われたジャパンオープンのフリーで、自身がネーベルホルン杯で打ち立てた世界記録158.50点を上回る159.18点で優勝した歓喜を伝えるとともに、その数時間後にシェルバコワがその記録を上回る159.43点で優勝し、センセーションを起こしたと報じている。

 また同メディアはジャパンオープンもロシア杯もISU公認大会ではなく、その得点は世界記録として公認されないことも伝えている。続々と驚異的な選手が現れているがロシアの女子フィギュア界。国内での争いも熾烈を極めることになりそうだ。(THE ANSWER編集部)