今夏にヴェルダー・ブレーメンに移籍した大迫勇也にとって、週末に行われたドイツ杯初戦は新天地での公式戦デビューとなった試合でもあったのだが、その試合でさっそく今季ブレーメンの初得点を決める活躍を披露。

 その1週間前に行われたビジャレアルとのテストマッチに続く、空中戦を制してのヘディングゴールに、ドイツの大衆紙ビルトは『大迫勇也はヘディングのモンスターへ』との見出しを立てて紹介、得点場面について”相手守備陣にチャンスはなかった”と賞賛した。

 大迫勇也といえば、今夏にロシアで行われたワールドカップにおいても、初戦のコロンビア代表戦で値千金となる決勝点を、やはり空中戦を制し見事にゴールネットを揺らして見せたことも記憶に新しい。

 空中戦でのチャンスを確実に仕留めるゴールハンター、そんな日本代表FWがみせる活躍について、ブレーメンでマネージャーを務めるフランク・バウマン氏は「大迫については、空中戦における野獣のような印象をもたれていたわけではなかったが、しかし彼のもつタイミングやテクニック、そして得点への嗅覚に非常に優れている。空中戦での強さは、決して身長だけによるものではないんだ」と評価。

 さらにフロリアン・コーフェルト監督は、空中戦での強さ以外に「基本的にゴールへ向かう推進力をもった選手を求めていた。勇也はとてもいい姿勢で深い位置へと侵入する選手だ」と述べている。ブンデス開幕戦はいよいよ来週、相手は同じく日本代表FW浅野拓磨がゴールを決め、そして同じくドイツ杯初戦で快勝をおさめたハノーファー96だ。