Amazonがプライム会員向けに開催した大型セール「Prime Day(プライムデー)2018」の総括を行いました。2018年のプライムデーは、従来の販売記録を更新するAmazon史上最大の商戦になったようです。

Amazon - Press Room - Press Release

http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=irol-newsArticle&ID=2358868

Amazon Recovers From Prime Day Stumble With Soaring Sales - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-07-17/amazon-s-prime-day-sales-soar-despite-widespread-glitches

Amazonが2018年のプライムデーの結果を報告しました。2018年は新たにオーストラリア、シンガポール、オランダ、ルクセンブルクもプライムデー対象国になりました。前年よりも6時間延長されて36時間にわたって開催されたプライムデーでは、世界中にいる1億人を超えるプライム会員がセールに参加したそうです。

世界的に最も売れた商品は「Amazon Fire TV」と「Echo Dot」だとのこと。また、Echo ShowやEcho Spotなどの新型スピーカーを含むAlexa搭載AIスピーカーも世界的によく売れたそうです。



Amazonによると2018年のプライムデーは、36時間という同じ期間での比較で、Cyber MondayやBlack Friday、さらには過去のプライムデーを含むいずれの大型セールを上回る販売記録を更新したとのこと。Amazon上で全世界の中小企業が10億ドル(約1100億円)以上の売り上げを達成してことを明らかにしています。

eコマースの販売価格変更ツールを提供するFeedvisorの調査によると、Amazon史上最高の売り上げを記録した2018年のプライムデーでは、セール開始から12時間の売り上げは2017年同期間との比較で89%も増加したとのこと。しかし、Amazonはアクセスの殺到に耐えきれなかったのか、セール開始直後にサーバーダウンするという事態に見舞われていました。



最もアクセスが多かったはずの時間におけるダウンタイムは75分程度とみられており、割引情報サイトLove the salesは、サーバーダウンでAmazonが逸した機会損失は9900万ドル(約110億円)以上だと見積もっています。Amazonは「まだ34時間以上残っています」とツイートしていましたが、仮にサーバーダウンがなければ販売記録はさらに更新されていたようです。





Amazonはプライムデーにおける国別のベストセラー商品についても発表しています。他国ではコンピューター機器やゲーム関連商品がベストセラーに挙げられる中で、日本のベストセラーは「トップ スーパーNANOX(ナノックス) for MEN フレッシュブリーズの香り つめかえ用 超特大」「明治 ザバス ホエイプロテイン100 ココア味」だったそうです。