日本が誇る世界遺産として名高く、「安芸の宮島」の代名詞としておなじみの広島県厳島神社の「大鳥居」。

毎年多くの観光客が訪れ、満潮時は海の上に浮かぶ幻想的な姿を魅せてくれます。

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海が干潮のときは大鳥居のそばまで歩いていけることでも知られていますが、この「近くまで行ける」ことがアダとなって、大鳥居自体が倒壊の危機にさらされているというのです。この情報は、とあるツイッターユーザーの方が、現状の写真とともに危機を訴えるツイートを投稿していたことで知ることができました。

一体、あの大鳥居に何があったのか、どのような危機にさらされているというのか、まずは当該ツイートを早速ご覧ください。

なんと、この大鳥居を支える柱に、観光客が硬貨(コイン)を挟み込んでしまっていることで腐食や傷みが激しくなりつつあるというのです。ツイートを見ると、たしかにたくさんの硬貨が差し込まれていることがわかります。中には硬貨そのものが腐食して、緑青を吹いて変色しているものも見受けられます。ここから木が朽ちる可能性があるのかもしれません。

そして、この硬貨が無数に挟み込まれた部分が隙間を大きくし、いずれ裂けて柱に大きな割れ目を作りかねない状況になっているようです。

上記ツイートより

硬貨を挟むことで「ご利益」を得ようとする行為は、寺院などの池の中にお金を投げ込むことや、道祖神などの足元にお金を置くことと違って、建造物そのものを傷めつけることになりかねません。かえって「罰当たり」になるような行為はやめ、マナーを守って参拝していただきたいものですね。

この大鳥居の危機的状況を知らせるツイートには、数万単位のリツイートと「いいね!」がついています。

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※本記事内のツイートにつきましては、投稿者様の希望によりアカウント名やアイコン等の部分を画像加工しております。

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