優勝した8号車のチーム。(画像: トヨタ自動車)

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 ついにトヨタが歴史に名を刻んだ。伝統の自動車耐久レース「FIA世界耐久選手権(WEC)2018-19スーパーシーズン第2戦 第86回 ル・マン24時間レース」でTOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ)が優勝した。更にTS050 HYBRID 7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が2位でゴール。ワンツーフィニッシュで有終の美を飾った。

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 「ル・マン24時間レース」はフランスのル・マン近郊で行われる耐久レース。F1の「モナコグランプリ」、インディカー・シリーズの「インディアナポリス500マイル(インディ500)」と並ぶ世界3大レースの1つ。2012年から始まった世界耐久選手権に組み込まれている。日系メーカーがルマンで優勝するのは1991年のマツダ以来2度目。そして日本車、日本人ドライバーを含んだ「オール日本」で勝つのは今回が初めて。

 トヨタはWECシリーズに2012年から参戦。ル・マン24時間レースでは2016年にトップを走るも、残り3分でマシントラブルが発生するアクシデントが発生し首位陥落。完走扱いにもされないという苦汁を味わった。「一番勝ちたいレース。嫌な思いはもう十分。」その心意気で臨んだレースでついに悲願の初優勝、完全制覇を果たした。

 トヨタの豊田章男社長は、「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」と、ドライバー、マシンに感謝のことばを送り、「思いっきり走らせてくれて、ありがとう!」と、ファン、パーツメーカー、パートナー、チーム全員に感謝の言葉を伝えている。