各関係閣僚らと国家安全保障会議のハイレベル会合を開く蔡英文総統(中央)=総統府提供

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(台北 15日 中央社)総統府は14日、蔡英文総統が同日午後、国家安全会議(安全保障会議)のハイレベル会合を開き、中国大陸の人民解放軍や中東情勢への対応を指示したと発表した。人民解放軍は18日に台湾海峡で実弾射撃演習を実施する予定で、蔡総統は国防部(国防省)に周辺海空域の警戒や監視を強化するよう要請したという。

総統府によれば、蔡総統は緊迫が高まるシリア情勢については、化学兵器の使用に対する強烈な非難を表明。国際社会が行った制裁行為を支持するとした。また、各部署に中東情勢の緊迫化に伴う社会・経済的影響への対処に当たるとともに、株価や物価の安定に努めることを求めるよう行政院(内閣)に指示した。

会合には行政院の施俊吉副院長、国家安全会議の李大維秘書長、国防部の厳徳発部長(国防相)、外交部(外務省)の呉ショウ燮部長(外相)らが出席。蔡総統は各部門から報告を受けた後、情勢の分析や対応に向けた準備などについて出席者と意見を交わした。会合は約100分間に及んだ。(ショウ=金へんにりっとう)

(葉素萍/編集:楊千慧)