話し合いを求めたネイマール(右)に応じず、PKを蹴ったカバーニ(左)。しかし、結果は……。 (C) Getty Images

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 現地時間9月17日、リーグ・アン6節が行なわれ、パリ・サンジェルマンは本拠地パルク・デ・プランスでリヨンと対戦し、2-0で勝利を飾った。
 
 得点はいずれも、相手(マルセロとジェレミー・モレル)のオウンゴールによるものだったが、強豪リヨンとのビッグマッチを制したパリSGはリーグ・アンで無傷6連勝を飾って単独首位をキープしている。
 
 パリSGが好調さを見せつけた試合後に、話題をさらったのはその内容よりも、とあるワンシーンだった。
 
 ホームチームが1点をリードして迎えた79分、パリSGは、フランス代表FWのキリアン・エムバペがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。ここですかさずボールを拾って、ペナルティースポットに立ったのはエディソン・カバーニだった。
 
 しかし、ブラジル代表FWのネイマールがウルグアイ代表FWに食い下がり、キッカーを巡ってちょっとした言い争いに発展した。
 
 結局、その場からネイマールが不服そうに立ち去り、キッカーはカバーニに。しかし、ウルグアイ代表FWの渾身キックはクロスバーに阻まれ、跳ね返ったボールを相手GKにキャッチされてしまったのだ。
 
 この一連のやり取りを欧米メディアは一斉に報道。『ESPN』は、ネイマールがカバーニとの対話を試みたが拒否されたとその詳細を伝えている。
 
 また、フランスの老舗紙『レキップ』も、PKを巡るやり取りを伝えたうえで、「フラストレーションを溜めていたカバーニは、試合後にサポーターへ挨拶をすることなく、不満げにロッカールームへ直行した。その態度は今後、何かしらの問題になる可能性がある」とPKを失敗したカバーニの態度が問題を引き起こす可能性があると書き綴った。
 
 ただ、指揮官のウナイ・エメリは不和を否定している。試合後の記者会見でスペイン人監督は、「PKは複数人のプレーヤーが蹴ることにしている」と、チーム内の決め事を明かしたうえで、次のように語った。
 
「PKを蹴るには紳士的な協議が必要だ。だから、彼らの間で解決するよう頼んだよ。もし、話し合いで解決しないならば私が決める。いずれにしても大きな問題にはならない」
 
 今シーズンのリーグ・アンで2人合わせて11ゴールをマークしているカバーニ(7点)とネイマール(4点)。それだけに絶好の得点機となるPKキッカーは両者とも譲りたくないところだろう。はたして、指揮官の望む紳士的解決はされるのだろうか?