ディーラーなどに頼んでも工賃は数百円程度のことが多い

 どちらかといえば稀な例だが、あるとき急にウインカーの点滅スピードが速くなることがある。これは前後左右のどこかのウインカーの電球が点かなくなった時に起きる現象。ほとんどの場合、ウインカーの電球の球切れと考えていい。

 ウインカーは、安全と円滑な運転に直結している重要な保安部品なので、球が切れる=電気の抵抗が減る=ハイフラッシャー(高速点滅)化することで、ドライバーに球切れを知らせる仕組みになっているのだ。したがって、急にウインカーの点滅スピードが速くなったら、球が切れている箇所を確認しよう。

 右ウインカーか左ウインカー、どちらかハイフラッシャー現象が出る方向にウインカーを出して、前後どちらのウインカーが点滅しなくなっているのかを調べてみよう。場所が特定できれば、同じ品番の電球をディーラーや量販店で買ってきて、交換すれば問題解決。電球自体は、400〜500円程度。

 フロントだったらボンネットを開けて、リヤはトランクを開ければ、比較的簡単に交換できるはず。電球の位置がわかりづらいクルマや、ほかの部品を取り外さないと、電球の取り付け部分にたどり着けないクルマは、ディーラー等にお任せするのが無難。

 工賃は高くても500円ぐらい。普段から車検やメンテナンスでお世話になっている行きつけのガレージなら、部品代だけで工賃をサービスしてくれるところもある。なお、電球の球切れ以外に、接点の接触不良やリレーなどのトラブルでも、ハイフラッシャー現象が起きることもあるので、いずれにせよ点検が必要。

 ちなみにウインカーの点滅間隔は、保安基準によって、「毎分60回以上120回以下の一定の間隔で点滅すること」と定められており、純正以外のLEDの電球などに交換し、電球の抵抗値が下がると、球切れしたときと同じようにハイフラッシャー化してしまうので要注意(LEDウインカーにするには、別途点滅速度が調整できるハイフラッシャーリレーが必要になる)。