「東京オートサロン2017レポートその2」  他には無い!? カラー/マテリアル/フィニッシュにこだわったユニークなレポート!! [CORISM]

写真拡大 (全48枚)

■今年のトレンドカラーは?

 クルマが中心のイベントレポートで、あえてまったく違った視点でオートサロン出展車を紹介! その切り口とは、CMF(カラー/マテリアル/フィニッシュ)! 細かいディテールにこだわったレポートです!!

■トレンドカラー

 今年はカッパー系のカラーが目立ってきました。2年前に発表された流行予測色ですがようやく車の世界に登場してきました。

 おしゃれな色ですが、なかなか使いこなすには勇気がいりますね。

■個性的なカラーコーディネートは?

■カラーコーディネイト

 従来の車をより魅力的に見せるカスタマイズの世界もトータルコーディネートへと進化。メーカー各社がそれぞれの世界観を持って作る事によりユーザーへのアピールも多彩になります。
 
 今回個人的に刺さったのはダイハツでした。77年に登場したスーパーカーブランドのデトマソとのコラボ企画、シャレードデトマソを彷彿させるカラーリングが魅力的でした。
ダイハツ BOON Cruisin

 シンプル&クールなテーストでおしゃれにまとまっています。木目加飾も白木の表現が自然で形状とリンクして本物感満点。
ダイハツ CAST ACTIVA

 トレンドのカモフラージュ柄でコーディネート。ボデーカラーはマットなのに、光沢感のあるグリーンが新鮮。
 
 カモフラージュ柄のフィルムもよく見ると幾何学が立体的に表現されておしゃれです。
スズキ スペーシア カスタムZ PREMIUM

 漆黒の中に光り輝くスターダスト。きらびやかで特別感満点でまさにブラックダイヤモンド。室内とのコーディネートもルーフのレザートップの素材をトリムや天井材にも使い、徹底した室内外のコーディネートが心地よい空間を演出しています。ヘッドランプのコールドは、他社のアイデア流用?
ホンダ S660

 わんぱくからちょい悪親父仕様に変身。収納の少なさをカバーするアイテムもおしゃれに。なぜ最初からこのグレードがでなかったのか疑問です。
ホンダ FREED ACTIVE Concept

 アクティブなスタイリングとユーティリティをコンセプトにマッチした提案が色々とあります。楽しさは伝わって来ました。

■高級感の演出は木目パネルがトレンド?

■高級感の演出

 高級感を演出する杢表現もここ数年は、革や合皮に押されていましたが、トレンドセッターのマツダがCX5でいち早く木目パネルを復活させてきました。

 しかし、従来のように分かりやすい杢表現ではなく、新しい素材と言う考えで開発された様です。また本杢の表現もメルセデスが新しく黒杢を投入。黒い木というのが新鮮であり、またシルバー部品とのコーディネートもクール&モダンを感じました。

■塗装は、塗るから貼る? 光らせる?

■ペイント系

 ボデーカラーで印象をかえるのに、ここ数年の主流は塩ビフィルムでしたが、今年は色々と面白いアイテムがでていました。

1、ラバーデップ
 車のボデーに下処理せずに専用塗料を吹き付ける塗料。ソリッド色だけでなく、メタリックやマイカー・キャンディーカラーやマットカラー、そしてタイヤ用も準備されました。会場では、アストンマーチンをユニークなプレゼンテーションで採用していました。

 施工を行う体制も整備され今後ユニークなクルマたちがでてくると楽しいでしょうね。
2、Super Lumilor Paint 【 発光 】する塗料

 蓄光タイプでは無く、電気で光るユニークな塗料。ボデー全体の発光も可能との事です。更にアイデア次第ではいろいろなカスタマイズも楽しめそうですが、電気を使うため配線加工が必要な為、施工が大掛かりになりそうですね。でも、たのしそうですが〜
3、アートペイント

 オートサロンでは、おなじみですがいつ見ても感動します。グラインダーで傷つけた鉄板が、カラークリヤーの塗装で素敵なアートに変身。まさに光のマジックですね。

 まさに、職人技 精密なマスキング技術を駆使した3Dペイントとグレービング(精密彫刻)の上に成り立つアート。とても塗装とは思えません。

4、LINE-X

 元々は建物など、壊れてはいけない物を保護するコーティング材。その強度は、アメリカ軍のお墨付きとの事。
 
 樹脂パーツに塗装すれば、樹脂が割れても塗装膜が破れないかぎり元の形状を維持できるとの事。使い方次第ではいろいろアイデアが膨らみそうです。

レポート:稲垣 利治
(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】