【2017年J1クラブ分析】チーム刷新の横浜FM、“新主将&新10番”齋藤学の「覚悟と自覚」に注目

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 エリク・モンバエルツ監督就任3年目となる横浜F・マリノス。昨季は2004年のリーグ連覇以降では09年と並びワーストとなる年間10位だった。目標とするAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得へ巻き返しを図るシーズンとなる。

 注目選手は、中村俊輔のジュビロ磐田移籍で空いた背番号10を新しく背負い、そして主将という大役も引き継ぐことが決まった齋藤学だ。今季も『4−2−3−1』が基本フォーメーションとなり、最終ラインとボランチでボールを回し、スペースが生まれたサイドを齋藤とマルティノスの左右のアタッカーが鋭く突く。

 昨季は自己最多の10ゴールをマークし、ベストイレブンも初めて受賞した齋藤は「これまで以上の強い覚悟と自覚、責任感を持ってプレーしたい」と話すように、名実ともチームの顔となったドリブラーが、2017年も軸となる。

 このオフはクラブの象徴的存在だった中村をはじめ、榎本哲也(浦和レッズ)、小林祐三(サガン鳥栖)、ファビオ(ガンバ大阪)、兵藤慎剛(北海道コンサドーレ札幌)といった実績ある選手たちが続々と去った。一方の新加入選手は11人で、多くの有望株が加わり、チームの平均年齢は1歳ほど若返った。

 プレシーズンはそんなフレッシュな選手たちが、いい空気でエネルギッシュな定位置争いをしてきた。中でも期待されるのはトップ下を務めるダビド・バブンスキーだ。スペインの名門、バルセロナの育成組織出身で、パス技術が正確で攻撃センスがある。センターバックのオーストラリア代表DFミロシュ・デゲネクはボール扱いもうまい。昨季のセルビアリーグMVPであるウーゴ・ヴィエイラはフィットするまで時間が掛かりそうだが、外国人枠はフル活用した。

 昨年末の天皇杯で2戦連続ロスタイムでの決勝ゴールを決めた天野純はセットプレーのキッカーとしても質が高い。対外試合でゴールを量産した2年目の富樫敬真も本格ブレイクの予感が漂う。

 チームの課題はゲームコントロール、ゲーム中の微修正をどうするか。宮崎キャンプでのJ1勢との練習試合は大宮アルディージャ戦が2−2、FC東京戦は2−4。若さという勢いはストロングポイントである反面、不用意な失点が目立った。百戦錬磨の中澤佑二や飯倉大樹といった経験ある選手が担う役割は今季も大きい。