コンビニ店員が立ち読み客を罵倒

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大手コンビニ「セブン-イレブン」のアルバイトの30代男性店員が雑誌などを立ち読みした客をツイッターで罵倒したうえで、顔や免許証などを晒していたことが分かった。コンビニ側がこの店員を特定し、店員はツイートを削除して店を辞めていた。

この店員は、神奈川県内のフランチャイズ店舗に勤めており、「悪い店員」というツイッターアカウントを2013年5月に開設し、大量に客の悪口を書き込んでいた。

アカウント名「悪い店員」で「デブ」「キモヲタ」と罵倒

「雑誌を買わずに読み散らかす輩って、田畑を食い荒らす害虫と同じだよね。 売り物の価値を一瞬で無にしやがる」

例えば、2015年8月27日のこのツイートでは、コンビニ店内で立ち読みしている男性客2人が特定できるような横顔の画像をアップしていた。手前にはドリンクが見えるため、冷蔵ケースの奥から撮影したとみられている。

また、カウンターのレジ越しに客を撮った画像もあったほか、防犯カメラの映像からとみられるものもあった。立ち読みしている客については、「デブ」「キモヲタ」「糞ニート」などと罵倒しており、名前や住所、職業なども晒していた。

2月1日には、「店員怒らすとここまでやられる」として、客の顔なども分かる免許証の写真を投稿していた。電子マネーの署名を晒したケースもあった。

さらに、店員は、自ら客の殺害予告をしたり、客を誰かが殺すように呼びかけたりもしていた。

13年5月13日には、客の名前と職業、車のナンバーを明かしたうえで、次回も同じことをした場合、「殺すから覚悟してろよ?」とつぶやいた。また、14年8月5日には、客の画像をアップしたうえ、殺したら自腹で5万円を支払うなどと書き込んでおり、同様なツイートはいくつもあった。

ネット上では、2015年11月18日ごろから一連のツイートが話題になり、疑問や批判が相次ぐ炎上状態になった。

8年前から?ブログや2ちゃんにも書き込み

「言ってる事わからないでもない」と立ち読み非難には理解する向きもあるが、「客情報ばらしたらアカン」「これ大問題じゃね?」といった書き込みが相次いでいる。

この男性店員の情報もネット上で次々に暴かれ、店員がほかのツイッターアカウントやブログ、2ちゃんねるでも客の悪口を書き込んでいた疑いが出てきている。他のコンビニなども含め、同じような行為は8年ぐらい続けられたのではないかともいう。

11月24日放送のフジテレビ系情報番組「直撃LIVE グッディ!」では、この騒ぎを取り上げ、実際に悪口を言われた客へのインタビューを紹介した。

店員から13年1月2日に万引き常習犯だとして自宅への放火を呼びかけられた男性は、万引きを否定し、店員とトラブルになったこともないと告白した。公共料金の支払いのときに個人情報を取られたのではないかといい、警察に相談するかもしれないとした。男性はまた、ツイートに怒りながらも、「何のためにそんなことをしているのか」と疑問を口にしていた。

別の男性も、名誉棄損などの罪で24日にも警察に告発したいと話したという。

セブン&アイ・ホールディングスでは、20日に外部からの指摘を受け、調査した結果、男性店員と確認したとJ-CASTニュースの取材に答えた。店のオーナーが聞いたところ、店員はツイートした事実を認め、画像などを削除したうえで、20日のうちにアルバイトを辞めたという。今後は、警察と連携を取りながら、対処したいとしている。

店員は、この店に4年間勤めていたが、特にトラブルはなかったという。コンビニ側は、ツイートについて、これまで分からなかったとした。

客の立ち読みについては、「どの店でもありますが、困っているという話やトラブルなどは聞いていません」という。

店員がここまで異常なツイートを繰り返してきた理由については、まだよく分かっていないと言っている。