漫画家の喜国雅彦さんには今までに3度びっくりさせられた。1度目はもう何年も前で、氏が古い日本の探偵小説の蒐集家だと知ったとき。「え、『傷だらけの天使たち』の人が?」と思ったものだ。今ではもう有名で、その方面のことを書いた『本棚探偵の冒険』などの著作もある。2度目は氏が走ることにはまっていて、フルマラソンにも挑戦の意図があると聞いたときである。これももう有名か。『東京マラソンを走りたい』という本にも