【島田明宏(作家)=コラム『熱視点』】 先週の金曜日、岳父の新盆の送り火を、義母が住む横浜の家の玄関先で行った。「おがら」と呼ばれる、皮を剥いだ麻の茎を燃やしたのだが、風があったので、少し時間がかかってしまった。 実は私は送り火をしたのは初めてで、まったくやり方を知らなかった。信心深い親戚が多いのになぜかと思って調べてみたら、私の家の宗派である浄土真宗だけは送り火をしないのだという。亡くなった人