長野県松本市の住宅街で猛毒の神経ガスが一般人に向けられ、8人が死亡した松本サリン事件は27日、30年を迎える。県警はサリンの原料となる薬品から背後に見え隠れするオウム真理教の影を捉えた。当時捜査1課刑事だった上原敬さん(69)は水面下の捜査を指揮し、オウム真理教幹部の取り調べも担当。「皆若く、純粋な奴(やつ)が多かった。真面目な若者たちがなぜ……」との思いは今も消えない。(塔野岡剛)「松本で食