進行方向に向けた2+2列座席――現行のJR特急では一般的な配置ですが、その原初の姿を感じられる車両が大井川鐵道にあります。日本最初の「特急専用3等車」の流れを組む、スハフ43形です。「2+2列座席」の元祖、特急専用3等車とはJR特急列車の普通車は2022年現在、2人掛け座席が進行方向を向く、クロスシートの2+2列配置が主流です。歴史をさかのぼると、特急列車に、現在の普通車に相当する3等車が設けられたのは1923(大正12)