世界遺産地区であるパリ発祥の地、シテ島に建つコンシェルジュリー。「コンシェルジュリー」とは、旧王宮の司令官、「守衛(コンシェルジュ)」がいた場所を指します。もともとは14世紀にフィリップ美男王が建てた王宮の一部で、3つの塔と3つの大広間からなる建物です。外観は城のようですが、裁判所と牢獄の役割を担ってきた少々いわくつきの場所です。ここに収容され、断頭台へと臆された貴族や革命家、文学者は2600人にものぼり