「涙の碑」を囲むシクラメン

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「パワースポット巡り」と称し、全国を行脚する人は少なくありません。いや、気持ちはわかる。有名パワースポットへ足を踏み入れると、不思議と気分が良くなるもの。
しかし、私には時間と暇が無い。向こうからやって来てくれたら嬉しいのだけどなぁ。……なんて悶えていたら、こんなものを見つけてしまいました。それは、世にも珍しい“移動式パワースポット”。

説明することは山ほどあるのですが、まずは画像をご覧ください。……何かの形をしてませんか? これ、涙型なんです。人呼んで、旅するパワースポット「涙の碑」。
高さ約1.6メートル、幅1メートルの「涙の碑」ふもとを見ると、変形の穴が空いていました。
「手前から奥へくぐっていただくと“わるい涙”が止まり、奥から手前側にくぐり直していただくと“いい涙”が流れると言われています」
お答えいただいたのは、「涙活」プロデューサーの寺井広樹氏。涙にまつわる言われがあるし、涙型をしているし、どうやら彼が「涙活」イベントのコンセプトになぞらえて作ったパワースポットのようです。

そしてもう一点、気になるポイントがある。「涙の碑」全体に、短冊みたいな用紙が貼られていますよね? これは、「涙箋(るいせん)」と呼ぶのだそう。この紙片に“泣き言”を書き、碑に貼る。明日からまた頑張っていこう! とリスタートする意味合いを含んでいるようです。

「昨年、ブータンの方で“出張涙活”を行い、現地の方々に泣いていただきました。その際、“幸福の国”ブータンの人たちにアドバイスをいただきながら作ったパワースポットなので、けっこう神秘的なものなんですよ」(寺井氏)
この「涙の碑」初お披露目イベントが2月に開催されており、私も行ってまいりました!

そんなこんなで、当日。館内を見回すと完全なる満席状態で、その大多数が女性です。
これには、ちょっとした理由がある。実はこの日、“涙活公認アーティスト”第1号に選ばれたシクラメンさんのライブが行われるそうで、彼らのファンが大挙して駆けつけていたのです。定員60名のところ460の応募が寄せられたらしく、熱気が凄い。

まず、泣ける話に特化した人情噺「泣語」から始まり、続いて“感動動画”が繰り出されました。結果、お客さんの涙腺に着火しまくり! 泣いている人が続出です。特に、ペットにまつわる動画が好評を博したようでした。

そして、いよいよお待ちかね。シクラメンの3人(DEppa、肉だんご、桃紅茶)の登場です!
寺井 「涙活は、『明日笑うために今日泣こう』がコンセプトです。泣けるアーティストは数多くいらっしゃるんですが、シクラメンさんは泣いた後のスッキリ感がとても魅力的ということで任命させていただきました」
DEppa 「本当に選んでいただき、ありがとうございます!」
寺井 「せっかくですから、御三方にも“泣き言”を書いていただきたんですけど、何かございますか?」
というわけで、シクラメン3人が「涙箋」に泣き言を書きます。
「なんでずーっと太ってなきゃいけないんだ!」(肉だんご)
肉だんご 「ツアー中にランニングをするんですけど、走ると体重が落ちるじゃないですか? そうすると、周りに怒られるんですね。『キャラ設定が崩れるから痩せちゃいけない、太り続けなさい』と言われているんで、この辺が最近の泣き言です」
「健康的な顔色になりたい」(桃紅茶)
桃紅茶 「健康は健康なんですけど。ファンの方からもらうプレゼントも、僕だけ栄養ドリンクだったり、サプリメント的なものなので(苦笑)」
「そろそろ有名になりたい!」(DEppa)
DEppa 「メジャーデビュー4年目ということで、『そろそろ頑張るぞ!』という気持ちを込めて。ここに貼って、泣き言を言わず頑張りたいという思いがあります」
この決意表明の後、実際にDEppaさんは「涙の碑」の前後くぐり抜けを敢行!
DEppa 「もう通ったから大丈夫ですね(笑)」

さて、そろそろ歌が聴きたい。この日は、代表曲『ありがとう』と新曲『ここで泣こうよ』をガツン! と披露してくれたシクラメンでした。

最後に。「涙の碑」は移動式だけに、今現在どこにあるかわからない場合も出てくるでしょう。でも、大丈夫。常に『涙の碑』ウェブサイトで現在地が示されており、ここで確認可能です。
“移動式パワースポット”ならではの手間が新鮮!
(寺西ジャジューカ)