欲しい量だけ購入できる、日本初の量り売りタイプも登場

写真拡大 (全4枚)

潮干狩りシーズンを控え、富津海岸の潮干狩り場は、3月19日のオープン日を間近に準備を進めているという。今年のアサリは実入りも良いとのことだ。昨年は、三浦半島沖の貨物船衝突事故による重油流出の影響で、一時、営業を中止する事態もあっただけに、何事もなく開催できるのはとても嬉しい。

各方面に影響を及ぼしたその重油流出事故だが、この事故処理で大活躍した洗濯洗剤があるのはご存じだろうか? その洗剤は『All things in Nature』。もともと海洋タンカーの事故処理研究から生まれたこの洗剤は、三浦半島沖の事故の際に、重油回収作業にあたったボランティアたちに寄付された。流れ着いたベトベトの重油によって汚染された物をキレイにし、かつ、海に流しても良いというほど環境に優しい洗濯洗剤だとして注目を集めた。

信じたくない真実だが、現在、日本の水質汚濁の原因の7割近くは“生活排水”によるものだとされている。また、その汚染の内、界面活性剤による汚染の7割は“洗濯”に使用するものであるとも言われているのだ。この事実を知ると、日々使う洗剤をはじめ、環境にもっと配慮していかないとならないと痛感するだろう。

海に流しても大丈夫なほど、環境に優しい洗剤。その仕組みは?


水質汚濁の原因とも言われる洗濯洗剤だが、なぜ『All things in Nature』だけは、海に流しても大丈夫な洗剤なのだろうか?
そのカラクリは、「生分解性」にあるようだ。これは、微生物が働くことでモノが自然界へ還ることで、その速度が速いほど環境への負担が少ないというもの。その生分解性、『All things in Nature』は1日で94%、7日で100%が生分解されるという驚きの速さなのだ! これが、海に流しても安心という所以なのだろう。また、100%植物由来の洗浄成分なので、手荒れの心配も少なく、人にも優しい。

とはいえ重油をもしっかり落としてくれるほど、汚れ落ちは抜群だ! 他社洗剤よりもキメ細かい泡が繊維の奥の油汚れもすっきり落としてくれ、かつ、“日本で最初に「すすぎ1回」を実現した洗剤”の称号も獲得している(1999年) ほど低発泡性である。
洗浄力が高いため、洗剤使用量は、3キロの洗濯ならたった5ミリリットル (ティースプーン1杯)ほどでOK。時短になるし、水道代や電気代もおトク、かつ環境にも人にも優しいなんて最高じゃない……!

『All things in Nature』は環境にさらに配慮し、詰替え用よりもさらに嬉しい、日本初の“量り売り”を開始している。それが、「キューブボックス5リッター」である。

量り売りなら、ペットボトルなどを持参すれば、100円分、500円分、2リッター分など、欲しい量だけ購入できるので余計なゴミがでない。好きな分だけ購入できるメリットもあるし、なによりエコ度が高い。大きな目で見れば、洗剤の輸送に掛かる燃料や排気ガスをも少なくできるだろうし、これは、ぜひ普及させたいシステムだ。

気になる洗剤はパタゴニアで販売。寄付にも繋がるって?


さて、気になるこの『All things in Nature』は、環境に配慮するブランドの一つ、「パタゴニア」の全ストア(21店舗)で販売されている。パタゴニアがこの洗剤の取り扱い始めた理由は「海への優しさ」だというが、実はその他にも要因が。この『All things in nature』、売上の一部が「ビーチマネー活動」の資金になるのだ。

ビーチマネーとは、ビーチグラスを、特定のお店に持っていくと特典が受けられる活動のこと。ビーチグラスとは、ガラス片が経年変化して自然研磨されたもののことで、本来海は、こうした人工物がないのが理想なのだ。このビーチマネー活動がパタゴニアの思いと合致し、販売につながったのだそう。『All things in nature』の運営元、スローヴィレッジのウェブサイトからも購入は可能で、定期購入すると特典が受けられるというから、こちらもチェックしてみてはいかがだろう。

環境のことを考えるキッカケに……イベントが開催予定


さて、このビーチマネーの取り組みをさらに深く知ることのできるイベントが、2015年4月4日〜4月14日で開催予定だ。これは「うみのわ」というイベントで、4月5日にはオープニングイベントも行われる(会場は、「熊澤酒造内 okeba gallery&shop」神奈川県茅ヶ崎市香川 7-10-7)。

『All things in nature』の開発者であるがんこ本舗のきむちん氏とビーチマネー事務局長によるトークショーや、洗剤講座、作家10名による海の漂着物を使った展示&販売などが用意されており、見どころが盛りだくさん! また、ビーチグラスコンテストやLCFブレスレットワークショップなど、参加型の体験もあるので、お子様や友人と一緒にのぞいてみては。

この「うみのわ」展をキッカケに、海に繋がる私達の日々の生活を見直してみるのも良いかもしれない。
(おミソ3号)