睡眠に悩む方々が受講していました。講義では枕を試したりも!

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ライターという仕事柄、睡眠時間は不規則。結果、グッスリな睡眠がままならなくなってしまっています。だから、筆者はいつも眠い。朝から夜まで、一日中眠い。これは、何とかしなくちゃならないな……。

というわけで、行ってきました。以前、コネタで取材した“お昼寝カフェ”「corne(コロネ)」が開講する、その名も「快眠教室」へと。
「全参加者の睡眠満足度が平均32%UP! 睡眠に困っていた人は64%UP!!」を謳う全3回の講義には、眠りに悩んでいる一般の方や保健士さんが参加しているそう。基本は全ての講義に参加するシステムなのですが、特別に私は「快眠できるカラダづくりと環境づくり」をテーマにした2回目(1月28日開催)のみ参加してまいりました。
ちなみに「快眠教室」の講義を務めるは、「快眠セラピスト」の三橋美穂先生。寝具メーカーの研究開発部長を経て、現在は講演・執筆活動のほか、枕や寝具の開発やホテルの客室コーディネイトなど企業の睡眠関連事業にも数多く携わっている方です。

では、講義スタート! ……と、その前に。実は前回(1回目)講義終了時に、参加者全員が自身の睡眠に対する目標(「昼食を摂った後、15分の仮眠をとる」「今までより1時間早く就寝し、睡眠時間を1時間増やす」など)を発表しています。それらを踏まえ、みんながここ一週間どんな睡眠をとったのか結果報告から始めましょうか。
すると「高血圧気味なのだが、睡眠時間を増やしたら数値が5〜10下がった」「睡眠を増やしたら、疲れやすい眼の奥の痛みやまぶしさがなくなった」など、成果が続々と! そんななか、「ちゃんと寝てるんだけど、眠さがとれない」「エアコンの巡りが悪く、部屋が寒くて眠りにくい」といった悩みの吐露も……。これら、全3回の講義で解消されるといいのですが!

食事の摂り方
■朝食は起床後1時間以内に摂る。
「こうする事で、体内時計がリセットされます。また朝食は、胃腸がしっかり動くように咀嚼が必要なものを食べてください」(三橋先生)
■夕食は夜8時までにとるのがベスト。夜遅い食事をとると、成長ホルモンの分泌が減少する。
「ポイントは朝ごはんをしっかり食べ、バランスの良い食事を摂って、和食中心で。そして夜は、寝るまでに消化を終えておくというのが大事ですね」(三橋先生)

体温と睡眠
「深部体温が、睡眠中は下がります。睡眠中、若者は体温がグッと下がるのでグッスリ眠れるのですが、高齢者は体温があまり下がらないので、入浴で少し体温を上げ、睡眠中の最低温度との落差を大きくしてあげれば、グッスリ眠ることができます」(三橋先生)
そして、就寝1〜2時間前までに入浴すると良いらしい。
「寝る直前に入浴する人が多いですが、体温が下がりにくくて寝つきが悪くなる人は就寝の2時間前にはお風呂に入ってください」(三橋先生)
目安は38℃の湯温で20分、40℃で15分。額がうっすら汗ばむまで入っていただきたい。

パジャマ選び
“部屋着”ではなく、パジャマを着て寝た方が良い。部屋着だとウエストのゴムがキツかったり、寝返りをうった時に巻き込んだりする。
おすすめできない衣料としては、パーカー、フリース、ネグリジェ、ブラ&ガードル、靴下、モコモコ衣類(摩擦が大きい)、厚着(寝返りしにくい)等が挙げられる。

「即席バスタオル枕」の作り方
ここからは、実践編。三橋先生がホテルに宿泊する際に使うという「即席バスタオル枕」の作り方を教えてもらいます。作り方は、以下を参考にしてください。
1.ホテルサイズの大判バスタオルを4つに折る
2.首に当たる部分を10cm幅で折る
3.さらに半分に折る
4.全体の高さが足りなければ、バスタオルを追加して調整する
こうして出来上がった即席バスタオル枕、「ストレートネックだから」と今まで枕を使っていなかった人が実際に試し、「あった方がいい!」と感激するほどの気持ち良さを得ていましたよ!

その他、「睡眠にいい食材」「眠りに良い寝室づくり」「マットレス・敷布団を選ぶポイント」「枕の選び方」「快眠エクササイズ」など、眠りに悩む受講者へ有益な情報が発信された2時間の講義も、そろそろ終了のよう。

最後に、この日から一週間とる睡眠で気をつけたいこと、試したいことを一人一人が発表します。「昼寝をしたい」「睡眠時間をプラス1時間」「タオル枕を試す」「お風呂の時間を意識する」「“ひらがな食”に替える」といった目標が各々で掲げられました。
「普通のセミナーだと一回きりで終わると思うのですが、ウチでは必ず参加前と参加後での変化を感じていただいています。“睡眠日誌”を付け、一週間ごとに発表していただく。皆さんいらっしゃるので、『自分も頑張ろう!』というお気持ちになっていただけると思います」(「corne」店長の塚島さん)
その上、参加者間によるグループメールを作っており、「こんな事をやったら良かった」と講義で話した以外の情報をメールで共有したり、講師含め全員でコミュニケーションを図っているとのこと。

ちなみに同店が主催する「快眠教室」は、今回で5回目。3カ月に一度のペースで開講されており、次回講義は5月20、27日を予定。医療系、IT系、クリエイター、編集者、フリーランス等を対象とした「不規則なハードワーカーための“サバイバル睡眠法”」(全2回)が開かれるようです。
(寺西ジャジューカ)