デッドスペースに吊り下げ、登り降りさせてあげてください。

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数カ月前、引っ越しをしました。何せ、前の部屋は物にあふれてたから。より広さが必要になったがための今回の引っ越しなのですが、そんな自分だけに、部屋のスペースを有効活用する策はいくつも講じてきています。恥を忍んで言うと、台所の食器入れに本やCDを収納したり、ベッドの先端は押入れの中に突っ込んだり……。
そんななか、最も重視したのはデッドスペースの活かし方でしょうか。というか、もはやデッドスペースをデッドスペースではなくしてしまう。そんな考え方です。

例えば、こういう事ですよ。ペットインテリア用品ブランド「UNIHABITAT(ユニハビタット)」が1月より発売している『ハンギングキャットツリー』(税別20,000円)は、言わば“吊り下げ式キャットツリー”。

これ、どこに吊り下げたらいいと思います? それは、“扉の影”です。部屋を出入りする際、開けたり閉じたりする扉。あの開閉スペースが、実は勿体ない。でも付属のコの字フックを使用して扉に吊り下げれば、猫の遊び場・隠れ家を創出できてしまうというわけです。
「猫のために派手なおもちゃや大きな遊び場を買ってばかりいては、人間の生活スペースが十分に確保できなかったり、インテリアに満足できなかったりすることもあると思います。一方で上下運動ができるアイテムや安心して隠れられる場所がなければ、猫にとってもストレスが溜まってしまいます。このどちらをも解決するアイテムを作りたいと思い、今回はデッドスペースに着目しました」(担当者)

ちなみにこのキャットツリーのサイズは、幅50センチメートル、奥行き31センチメートルと確かにコンパクト。「扉の開閉に支障はない」と同ブランドも胸を張ります。
「扉を全開にしても各段にスチールフレームが入っていますので、ペチャンコに潰れてしまうことはありません。ただ、勢いよく開けることでフレームと接触した壁が傷つかないよう、気を付けてください。何より、もしかしたらキャットツリーの中には猫ちゃんがいるかもしれません。ビックリさせないよう、そーっと開けてあげてくださいね」(担当者)
また、このキャットツリーには壁への取り付け用アンカーも付属しているので、“扉の影”だけでなく様々な場所でも使用可能だそうです。

一方、このキャットツリーが誇るべきは、“高さ”。6段で155センチメートルという高さを確保しているため、猫ちゃんにとって十分な上下運動が可能です。
また交互にファブリックとメッシュを配したことで、飼い主は猫ちゃんがどこにいるか簡単に見つけられます。その上、猫は隠れた気になれるため、双方にとって安心できるデザインとなった!
室内飼い猫の運動不足解消にも貢献し、高いところ、暗くて狭いところを好む猫の本能をも満たす、そんな製品です。

でも、一つだけ気になることが。このキャットツリー、どんなサイズ(幅、体重)の猫ちゃんにも耐えることはできるんですか……?
「耐荷重は7kgまでで、穴のサイズは直径約18cmです。扉に設置する際はヒンジの補強を、壁に打ち付ける際には壁の強度の確認をしてからお使いいただければと思います。またぽっちゃり目の猫ちゃんには、まずは少しダイエットをしてから使っていただければ嬉しいですね(笑)」(担当者)

「これなら使ってくれるだろう」「まだ猫飼ってないけど、スペース確保しておかなきゃ」といった反響も巻き起こっているという、この『ハンギングキャットツリー』。
じゃあ、私も猫を飼っちゃおうかな! いや、その前にペット可のマンションを探さなきゃだ……。
(寺西ジャジューカ)