“よく当たる”宿曜占星術が進化した「ルナモンスター占い」って?

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古来「よく当たる」と人々から恐れられてきた「宿曜占星術」という占いがある。インドで発祥して中国を経由し、日本に伝来。平安時代に愛された占いだ。その宿曜占星術を現代風にアレンジした「ルナモンスター占い」が、今月4日扶桑社から上梓された。宿曜占星術、そしてルナモンスター占いとは、一体どのような占いなのか? 著者のアイビー茜さんに聞いてみた。

――宿曜占星術って何ですか?
僧・空海が唐(当時の中国)からもたらした経典の一部、宿曜経を元にした太陰暦(旧暦)をベースにする占いです。日本で独自の進化を遂げ、占い好きだった平安貴族の間で好まれました。日取りの良し悪しを判断し、生活のリズムを作るなど、日常に欠かせない占いだったんです。また戦国時代になると、その的中率から、武将たちが作戦会議にも使ったと言われています。

――宿曜占星術はなぜ当たりやすいのですか? 
ポイントは太陰暦です。太陰暦は月の満ち欠けをベースにしています。月というのは星占いの象徴で、その人の本性や欲望というものを表します。月は人間にとって一番身近な存在であるため、バイオリズムにとても影響を与えやすいんですよ。

――宿曜占星術は今も一般的な占いなのでしょうか?
内容が難しく、初心者からしたら分かりにくいため、マニア向けの占いと言えます。宿曜占星術は、「相手にいかに勝つか」とか「上下関係」というものを占う性格が強かったため、言い回しがとてもきつく難点でした。そのため、古かった解釈を現代向けに変えて、独自に進化させようとしたのが、今回のルナモンスター占いです! 

――現代風にアレンジする上で工夫したところは?
ユニコーン、セイレーンといったような空想上のモンスターを占いに取り入れました。というのも宿曜占星術は、人間の性格を27に分けて、それを3つにくくり、各9種類に分類しています。それらを9つのモンスターに例えたんです。さらに占いの解釈も、定説に加えて自分の鑑定経験から得たデータも入れ、より現代に合ったものに作り替えました。「基本性格」「恋の傾向」「仕事の傾向」「お金の傾向」に加えて、モンスター別ラッキーアイテムやカラーにも触れています。

――ルナモンスター占いだと、私の場合はどうなんでしょうか? 
生年月日から判断すると「グリフォン3」になります。グリフォンは現実と理想の橋渡し役です。突拍子もない世界と現実を行くバランス感覚の持ち主であることが多く、「奇想天外な発想ができる常識人」と私は呼んでいます。そのため付き合う女性に対しても、感情のままに対応されると嫌になったことも多いんじゃないですか? 常識的なことを見せたほうが、グリフォンの人に誠意は伝わりやすいと思います。

――思い当たる節は色々ありますね(笑)。このルナモンスター占いを、どのように使ってほしいですか?
自分がどんな人なのかをもっと知りたい時や、周りとの人間関係に悩んでいる時に効果的です。どのような相性にも意味合いがあり、性質が近いからといって、良い場合ばかりではありません。自分の性質を知り、交際の仕方を知るきっかけとして活用することで、人付き合いを潤滑にする参考にしてほしいです。気になる男性へのアプローチのヒントにも、もちろんなります! 

――それぞれの性質を調べたりして、みんなで盛り上がれますね。
「付き合いが長くなりやすい関係」「不倫になりやすい関係」といった傾向も分かるので、ぜひカフェや飲み会でネタにして盛り上がってください! そして「当たった」「当たらなかった」など何でも良いので、Twitterのリプライなどで感想をいただけたら、とてもうれしいです。 
(加藤亨延)