1枚のティッシュが、1本の木になります。

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花粉の時期もそうだけど、寒さ極まるウインターシーズンも止まりません、鼻水が。こんな時期に欠かせないのは、ティッシュ。鼻水が出てはかみ、出てはかみ……の繰り返しです。気付いたら、使い終わった鼻紙がゴミ箱にたんまりと。
ここで、ふと考えた。ティッシュって、何から生まれてるんだっけ? 正解は、森です。

それを再確認させてくれるのは、王子ネピア株式会社が公開した「Tissue Animals」なる動画でしょうか。なにはともあれ、まずはご覧ください。


再生されない場合はこちら

かすかに響く森の音。1枚のティシュが1本の木から小鳥に、小鳥からカエルに、その後、ワラビー、オオカミ、イトウ(魚)、クマ、ヘビ、フサオマキサル、シカ……と、その鳴き声と共に様々ないきものに姿を変えていきます。
やがて人間の手から種が植えられ、そこからは小さな若葉が! その若葉は立派な木へと成長し、たくさんの森の命の声がこだましていくのでした。

「2013年10月に『ネピア プレミアムソフトティシュ』を発売したのですが、こちらのティシュは『FSC認証紙』という適切に管理された森の木を原料としており、品質もさらにふんわりやわらかなものとなっています。この商品を使うことで森林保全に貢献できることや弊社の取り組みを広く知っていただけたらと思い、動画コンテンツを制作することとなりました」(ネピア担当者)

ちなみにこれらのTissue Animalsたちは、折り紙の技法やティッシュ独特の素材感を活かした「ちぎり」や「ねじり」を用いた“ティッシュクラフトアート”によって生み出されています。
小鳥
紙ヒコーキを変形させたようなフォルム。翼を上下に動かし、いかにも鳥が羽ばたいているような演出を加えた。

オオカミ
まるで生きているように見せるため、実際のオオカミの動きを研究しながら首の角度やしっぽの具合を調整した。

サル
こよりを作る要領で、四肢を形づくっている。サル独特の動きを再現するため、手足の中に骨を入れ、躍動感を演出。

ちなみに撮影は、「コマ撮り」と呼ばれる特殊な技法を採用。1コマ1コマちょっとずつ、撮り終えるまでに丸6日間を要したそうです。

そんな「Tissue Animals」、2013年11月の公開より200万回以上回の再生数を記録しています。(2015年1月13日現在)
「どのいきものもティシュ1枚だけで作っており、日本だけでなく外国の方からも細かな手法に驚きのお声をいただいています」(ネピア担当者)

最後に、この動画に込められた思いをどうぞ。
「王子グループでは世界中に広大な森林を保有しており、そこに住むいきものや人が動画には登場します。一枚のティシュが木から次々に変化し、やがて若葉となり、また木へ育っていく流れを表現し、『森にありがとう』というメッセージを込めました」(ネピア担当者)

森にありがとう! そんな思いを抱きながら、今日も私は鼻をかみます。
(寺西ジャジューカ)