ライター稼業をしていると、一日外へ出ないなんてザラなんです。でも、いつかお腹が空く。そんな時は、コンビニかスーパーか飲食店へレッツゴー!
ここで気を遣うは、風体です。特に頭は寝癖だらけなので、ニット帽を被って帳尻を合わせなきゃ。いいですよね。おしゃれだわ、防寒にもなるわ、「ニット帽」は至れり尽くせり! 日々、重宝してます。

しかし、さらに機能性が充実したニット帽が発売された模様。アウトドアブランド「DOPPELGANGER OUTDOOR(R)
(ドッペルギャンガーアウトドア(R))」が今月発売した『ヒネズミニット』(税別5,800円)は、耐熱性・耐摩耗性に優れた特殊素材「アラミド繊維」を使用しています。

では、まず「アラミド繊維」について説明しましょうか。これは240℃の耐熱性を持ち、しかも耐摩耗性が高いので、防護服に採用されるほどの素材だそうです。これでニット帽を作ったら、どうなるか? その答えは、以下の通り。
・おしゃれや、寒い日の防寒用に最適
・たき火やBBQで火を扱う際の安全対策に最適
・緊急避難時、ガラス破片など落下物の直撃や火災からの頭部の保護に最適

BBQの際に火の粉が飛んできても燃えにくいし、煙の匂いが髪の毛につく度合いも軽減してくれます。また耐熱性・耐摩耗性素材を使用しているため、簡易な防災ずきんとしても使用可能。

それでいて見た目は通常のニット帽と似ているため、普段のファッションと同じように活用できる。幅広いファッションに合わせやすいカラー(オレンジ、ネイビー)とデザインを採用し、日常での使用が想定されているようです。“いざという時”のみ出番が巡ってくる防災用アイテムとは、根本からして異なるようですな。

そして、もう一つ。このニット帽発売には、大きな意味合いがありました。
「阪神淡路大震災から20年という節目を迎えるにあたり『日頃から使えるアイテムで災害時にも使えるものがあったら』という思いで、このニット帽をリリースいたしました」(担当者)
阪神淡路大震災発生から20年となる2015年。この20年の間に東日本大震災や異常気象による各地での大規模災害なども発生し、災害対策を考える機会は年々増えています。
だからこそ“いざという時”に備えた防災用品を、より身近に感じたい。備蓄に場所を取ったり、袋の中に何が入っているか忘れてしまったり、いざというときに使える自信が無かったり……。そんなイメージを変えるべく、日頃身に付けるものに防災の機能をプラス! 出先で万が一被災しても、そのまま使えるアイテムを商品化したわけです。

「地震大国の日本において防災用品の必要性がなくなることはないと考えているので、日頃から使える・アウトドアでも使える・災害時にも使えるアイテムは今後も積極的に検討していきたいと考えています」(担当者)
普段使いのアイテムが、そのまま“防災用”として成立するのはありがたい。防寒であり防災であり、おしゃれニット帽です。
(寺西ジャジューカ)