日本人の感性を外してください。よく見ると、いい。

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「カモシカのような足」とはよく聞く表現だが、今回のコレはどう表現したら良いのだろう? 「なるとのような足」ではない。……そうか、「なるとが舞うストッキング」と表現すればいいのか!

以前、コネタで「食品サンプルのアクセが、海外で大ウケ」という記事を書いたことがあります。「ミートソーススパゲッティーのリング」だったり「ホットケーキのネックレス」、はたまた「ベーコンとスクランブルエッグのバレッタ」なんて物まで商品化するブランド「FAKE FOOD HATANAKA」のラインナップ、実は海外にて“faked jewelry”と呼ばれ喜ばれているそうなんです。
そんな同ブランドが、遂にストッキングにまで手を伸ばしていたなんて! 商品名はそのものズバリ、『なると柄タトゥーストッキング』(新春セール価格 税込1,260円)です。

しかし、このデザインは大胆だ。この柄には、どういう意図があるのだろう……?
「日本人は、なるとに対して先入観があります。しかし、この波々とした白地にショッキングピンクの渦巻き。実は外国人から見るとものすごく洗練された良いデザインではないのか? と考えました」(同ブランド・畑中氏)
確かに、われわれはラーメンの汁に浮いた様子ばかりをイメージしてしまうが、初見の人からするとアリなデザインかもしれない。

そう、まずは先行して海外の人気を狙いに行っている。
「日本人は、逆輸入された人気に弱いです。海外を経由して日本で話題になれば、日本人も身に着けてくれるかも……と、期待しています」(畑中氏)

そして、今後の展開について。
「日本人にとっては当たり前だけど、実は斬新なもの。その中で『これは!』というデザインを見つけられれば、それもストッキングとして発信したいです」(畑中氏)
なるほど。日々、われわれが送る生活の中で見逃しているグッドデザインがあるかもしれない。
「例えば月見そばなんて、デザイン的にすごく洗練されていますよね。日本人の“食”は、目で楽しむ要素が多分にあります。“食”自体が、良いデザインに成り得るわけです」(畑中氏)

特にアメリカやカナダなどの西側諸国で大ウケだという、「FAKE FOOD HATANAKA」のアイテム群。という事は、このストッキングをはいてかっ歩するニューヨーカー出現の可能性もある!? そしてその余波が逆輸入され、たちまち原宿ファッションとして定番化。
これは、私の未来予想図です。
(寺西ジャジューカ)