レーシングカーの中みたいだ。

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椅子って、バカにしない方がいいです。特に記者は腰痛持ちなので、その辺りには敏感で。椅子が良いほどに集中力は増し、作業効率は向上します。椅子のクオリティ次第では、「ちょっと休憩しよう」なんて席を離れる回数も激減するし。
しかし、実用性だけを追求するのはつまらない。世知辛い。そこに“遊び心”が加わったら、無敵でしょう!

というわけで、ご紹介いたしましょうか。インテリアブランド「Bauhutte(バウヒュッテ)」が11月10日より発売している『オフィスチェア RS-350R HOCKENHEIM RINGER(ホッケンハイム・リンカー)』(税別28,000円)が、スゴいです。

では、画像をご覧ください。……ここは、コックピットじゃないよ! なのに「4点ハーネス」(競技用シートベルト)が付いているというミスマッチ感。なぜ、こんな事を!?
「当ブランドはチェアをパーソナルなものと捉え、個性を解き放つためのツールと位置づけた製品開発を行ってきました。中でもクルマやモータースポーツが好きな人にとって、運転座席は特別な空間です。レーシングチェアにより近いデザインのオフィスチェア開発により、座るための快適さに加え、視覚・体感的な高揚感を提供できると考えました」(担当者)
実は同ブランド、2010年よりカーシート系オフィスチェアシリーズを展開しており、今回はそのシリーズの発展版だそう。

では今回のオフィスチェアの特徴、特に気になる3点をご紹介いたしましょうか。

●業界初! 4点ハーネス搭載型オフィスチェア
オフィスチェアであることを肯定しながらも、極限までそのレーシングスタイルを追い求めた。ヘッドレストに配されたハーネスホール(ハーネスを通す穴)と、そこから展開される4点ハーネスで体を固定すると、視線の先にサーキットが広がるかのような幻想に包まれる。
「ハーネスホールがないとデザイン的に間延びしたものとなり、不十分です。機能としては不要であっても視覚的満足度を得られるのであれば、デザインとしての採用にためらいはありません」(担当者)

●ホールド感のあるサイドサポート
バケットシートの象徴でもあるサイドサポートをオフィスチェアに応用。背もたれ両サイドに配されたクッションが脇腹を適度にホールドし、着座姿勢を正す効果が期待できる。

●スポーツカーのホイール。ツインスポークキャスター
キャスターとして「ツインスポークキャスター」が採用されている。これはスポーツカーのホイールをイメージしたもので、2本のスポークが対となった5本の「ツインスポーク」形状を持つことが特徴。足元からその存在感、そして「そのチェアが何ものであるか」をアピールする。

なるほど。高揚感を与えてくれる視覚・体感的な効果については承知しました。じゃあ、実用性について教えてください。4点ハーネスがあると、どんなメリットをもたらす?
「座られる方の状態にもよりますが、オフィスで日々業務と戦う方が『やり切るまで離れられない』と、ポジティブな緊張感・集中力を持続することができます。また、『居眠りした時にガクッと落ちない』という声も SNS上で見られました」(担当者)
いや、もう、士気が上がる椅子ですね、ええ。

そんなこのオフィスチェアのターゲット層は?
「男女問わず、車やモータースポーツが好きな人、カーレース系のゲームが好きな人にお試しいただきたいです」(担当者)
「カーレース系のゲームはこれに座ってやりたい」、「ヒーローもののドラマに出てくる車のシートに似ている」といった声が上がっているという、今回の椅子。私もこれに座れば、ルイス・ハミルトンになったつもりで仕事に臨めるかしら!?
(寺西ジャジューカ)