サッカーの試合における審判のジャッジの正確性は大きな課題のひとつだが、ワールドカップ・ブラジル大会でのマズいレフリングを巡って、コロンビア人の弁護士がFIFAを相手どり10億ユーロ（約1370億円）という巨額の訴えを起こしたと英BBC.comなどが報じている。

74歳のアウレリオ・ヒメネス氏は、ワールドカップ準々決勝ブラジル対コロンビア戦の審判のジャッジが原因で、精神的苦痛および肉体的な心臓の病が悪化するストレスを感じ、病院へ搬送されたと主張。入院した原因がこの日の試合の審判を務めたスペイン人、カルロス・ヴェラスコ・カルバーリョ審判を選定したFIFAであるとしてを訴えたという。

ヒメネス氏は、審判がブラジルチームの反則を見逃がし試合をコントロールできなかったこと、コロンビア代表のハメス・ロドリゲスへの明らかに反則と思われる悪質なタックルをファールとしなかったことが、心臓病を起こす直接の原因となったと語っているそうだ。

この試合では、ブラジルのネイマールがコロンビアのフアン・スニガの膝によるファールを受けて骨折したことばかりが取り上げられたが、実はコロンビアチームの方が数多くのミスジャッジに悩まされており、同国の司法ルールに基づき訴えることにしたという。

氏は、チリ、ウルグアイ、コロンビア、イギリス、ウルグアイ、メキシコ、コスタリカといった参加チーム全てがFIFAの審判のジャッジにより損害を被ったと考えているようで、今回のワールドカップでの誤審と思われる対応に対して全責任がFIFAにあると語っている。

サッカーの誤審疑惑に対しての訴訟としても、余りにも巨額すぎる10億ユーロという額。巷では賛否両論だが、ヒメネス氏はこの訴訟に勝利した際にはコロンビアの子供たちを支援する政府機関に寄付すると、メディアなどに語っている。

【参照記事】
・World Cup 2014: Fifa 'sued' over refereeing decisions

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