幸せをつかんだ人に共通する3つの特徴

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 一生懸命、誰かのため、社会のために働き、尽くしているのになかなか報われない…そう思ったことはありませんか?

 頑張れば報われる、たゆまぬ自己投資をした人がうまくいく。これらは自己啓発の定説ですが、それだけでは幸せになれないと言っているのが『幸せブーメランの法則』(大和出版/刊)です。
 著者の望月俊孝さんはリストラ宣告、借金6000万円という危機的な状況から自身の行動を改善し、“人生のゴールデン・ルール”を実践することで成功を手にしました。そしてそれを、「幸せブーメランの法則」と名付け、紹介しています。
 今回はそんな本書から、幸せをつかむ人に見られる特徴を3つご紹介しましょう。

■自分から与えているばかりでなく、受け取る
 「いくら他人に与えていても、まったく自分に返ってこない」と思っている人は多いものです。他人に与えた幸せは、与えたその人ではなく、めぐりめぐって別の人から自分に返ってくるものであり、タイムラグも発生するものですが、返ってこないままだと「与えてもしょうがない」という気持ちになることもあるでしょう。
 そういう場合は、困ったときに、今まで与えていた人に相談をしてみてください。すると、その人は力になってくれるはずです。与え続けていたあなたの信頼は、知らない間に貯まっていきます。そこで築かれる関係は、まさに「困った時はお互い様」。成功者は、実はそれを知っているから、与え続けられるのです。
 「自分から受け取りに行く」。これも一つの手段です。

■自分を喜ばせてあげる
 では、セルフ・イメージが高い人になるにはどうすればいいのでしょうか。
 望月さんが勧めているのは「アイラブ・ミー」リストというものを作ること。例えば「猫と遊ぶ、一緒に寝る」「お風呂に入ってゆっくりとリラックスする」など、なんでもいいので、喜ぶことを7項目あげ、1週間のサイクルで1日ずつ実践していきます。
 日々の中には嫌なことをやらなければいけないことも多いはずですが、そればかりに捉われていると、消耗する一方です。時には、自分を喜ばせてあげることでセルフ・イメージを高めることができます。

■自分をほめる
 「自分ホメ」はたくさんの成功者たちが実践している、セルフ・イメージ向上の常套手段ですが、なかなか実践できていないという人も多いでしょう。
 自分をほめることを怠っていると、セルフ・イメージは下がってきてしまいます。すると、他人を認めることもできなくなってしまうのです。それに、相手も自分自身のことを認めていない人からほめられても、心に響かないですよね。自分をほめて、セルフ・イメージを上げることが、相手の心を動かすための大切な要素になるのです。

 「人生はまさにブーメランだ。人に与えたものは手元にかえってくる」本書の冒頭で引用されているこのデイル・カーネギーの言葉は、幸せを与えることで、自分にも幸せが返ってくるという「互酬性」の法則をシンプルに表現しているといえます。
 本書には、このほかにも、「宝地図」の使い方など、誰もが幸せになるための方法が解説されています。どうして自分は報われないのだろう、もっと幸せになりたいと思う人にとって大きなヒントが書かれているはずです。
(新刊JP編集部)