アジア勢未勝利に本田「実力でしょう」

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 ブラジルW杯ではアジア勢の苦戦が目立っている。アジアサッカー連盟(AFC)加盟国から出ている4か国のここのまでの成績は3分5敗。日本、韓国、イランがそれぞれ1分1敗で勝ち点1を手にしているが、すでに2敗を喫してグループリーグ敗退が決まっているオーストラリアを含め、4か国はいずれも2試合を消化して未勝利となっている。

 特に目立つのは失点が多いこと。オーストラリアは2試合で6失点、韓国は2試合で5失点となっている。

 アジアから遠いブラジルでの大会とはいえ、さすがに看過できない状況だ。宿舎で他国の試合も「結構見ています」というFW本田圭佑(ミラン)は、「(勝てないのは)実力でしょう。それは感じています。スピーディーにやれているチームとスピーディーにやれていないチームがあるという印象。日本は後者? そうですね」と、残念そうに認めた。

 98年フランス大会以降、AFCからは毎回4か国が出場しているが、2試合終了時点で白星を手に入れたチームがないのは初めてのこと。ブラジルの水はアジア勢にとって苦い味がするようだ。

(取材・文 矢内由美子)