日本で一番有名な、“うん○”を漏らした武将は?

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 どんなに偉大で、有名な歴史上の人物も人間だ。現代にまで伝えられている恥ずかしいエピソードや面白いエピソードがたくさんあるものだ。

 『わしは誰じゃ?〜戦国武将の巻〜』(山田真哉/著・その他、山崎史人/イラスト、理論社/刊)は、ミリオンセラー作家の山田真哉氏の解説と、東京藝大助手の山崎史人氏の描写でつづるまぬけ顔歴史クイズ本だ。

 本書を開くとまず、「わしは誰じゃ?」とページいっぱいにマスクを被った戦国武将が、山崎氏によって描かれている。そのマスクを見て、人物を予想する。ページをめくると、山田氏によるヒントが書いてある。そのヒントを見て、もっとよく考える。さらにページをめくると、答えが書いてある。絵と解説文で楽しみながら、歴史クイズを解いていくというものだ。
 クイズに登場する武将たちをここで何人か紹介していく。

(1)ヒントは「日本で一番有名な、うんこを漏らした人」。
 武田信玄との戦いでコテンパンにやられて、命からがら自分の城へと逃げ帰り、城に着いた後で家来に指摘されて、初めて自分がうんこを漏らしていたことに気づいた。それくらい、信玄が恐ろしかったという。

(2)ヒントは日本の歴史上、「裏切り者」といえばこの人。
 関ヶ原の戦いで西軍を裏切ったことによって、歴史に名を残した人物だ。

(3)ヒントは金平糖・カステラ・バナナなど甘いモノが好きな戦国武将といえばこの人。

 答え合わせをしていくと、(1)のエピソードを持つ人物は徳川家康だ。この時の悔しさを忘れないために、情けない様子を絵師に描かせたほどだという。(2)は小早川秀秋。関ヶ原の戦いで東西両軍から誘いを受けていた秀秋は、当時から優柔不断で知られていたという。(3)は織田信長。「南蛮貿易」と呼ばれたヨーロッパとの貿易に力を入れ、西洋のマントや帽子を着用し、西洋の鎧を付けて戦に出ていたそうだ。

 それぞれの解説文も短く簡潔に書かれているため、その武将が何をした人物なのか、どんな性格だったのか、わかりやすく、簡潔に知ることができる。
 今年放送中のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に登場する武将もいるので、ドラマを見て、どんな人だったのだろうと思ったときに本書を開いてみると、より歴史を楽しむことができるかも知れない。
(新刊JP編集部)