中国メディア・中国網は6日、先月末に江蘇省のあるガソリンスタンドで給油した高級車が給油直後にエンジン故障を起こし、調べたところ給油したガソリンの最大80%が水分だったことが明らかになったことを伝えた。

 問題が発生したのは同省南通市内にある中国石化(シノペック)のガソリンスタンド。11月28日、同スタンドで給油したBMW車がスタンドから200メートルほど離れたところで突然エンジン停止した。BMWの整備工場で原因を調べたところ、ガソリンタンクの中が油と水の2層になっており、下層の水分が全体の約40%を占めていたことが分かった。

 BMW車に問題が発生する20分ほど前にも、ゼネラル・モーターズ(GM)車が同様のトラブルが発生しており、最大で80%の水分が含まれていたという。

 同社の担当者はガソリンに水分が含まれていたことを認めたうえで「決して故意に水増ししたわけではない」とコメントした。輸送タンク内では内部の水蒸気が冷やされて水が混ざるため、店のタンクに移してから放置してじゅうぶんに分離させる必要があるが、「作業員がこの操作を怠った」と原因について釈明した。(編集担当:柳川俊之)