3Gの14倍もの高速通信を使い放題!本当の「実用性」で選べばWiMAXスマホが間違いない?
シーズンごとに大幅な進化を遂げて発表されるスマートフォンだが、2011年の冬モデルは特に重要なポイントがある。そのキーワードが「次世代モバイルブロードバンド」だ。
ところで「次世代モバイルブロードバンド」とは何なのだろうか? 一言で説明すると「ネットがグーンと速くなる通信」なのだ。
サービス名で言うと、au by KDDIのWiMAXとNTTドコモの「Xi(クロッシィ)」だ。WiMAXもXiも冬モデルでは、スマホに搭載されたので、対応スマホを購入すれば。この「次世代モバイルブロードバンド」が使えるというわけだ、
両サービスともに高速通信を基板とした魅力的な特徴があるのだが、現時点でいち早くサービスインしていたWiMAXを搭載するWiMAXスマホに一日の長があると言える。
WiMAXとXiの違いとは、いったいどこにあるのか? 実際に使ってみた実践的なレポートからWiMAXスマホの魅力を探っていきたい
■高速移動中に本領発揮のWiMAX
「モバイル環境」と言われると、どのような環境を思い浮かべるだろうか。外出時、徒歩での利用はもちろんだが、電車や車での高速移動での利用も重要なチェックポイントだ。この高速移動中の利用でWiMAXの特徴が現れる。
高速移動時はハンドオーバー(基地局から基地局への電波の乗り換え)をスムーズに行えないと、電波が不安定な状態になってしまい、データ通信どころではない。その点、WiMAXはハンドオーバーの精度が高く、高速移動時のデータ通信が比較的安定的に行える。
筆者は大阪出張で東海道新幹線を利用した際に、新幹線内でWiMAXスマホを利用してデータ通信を行なってみた。すると富士山が見えるあたりまではトンネルが多くエリアはさすがにWiMAXでも3Gでもつながりにくかったが、トンネルのない開けた場所ではWiMAXスマホは、ほとんど切れずに実用的な通信速度で使用することができた。
これはWiMAXスマホが、WiMAXと3G回線をシームレスでスイッチしてくれるためで、非常に快適にインターネットを利用できた。。新幹線内(東京-新大阪間)にもWi−Fiスポットは用意されているのだが、速度がかなり低いのが弱点で、WiMAXスマホのほうが速く、新幹線移動では、かなり重宝しそうだ。
■自分のモバイル環境を見なおそう!ルーター活用で回線ダイエット
WiMAXスマホを語る上で忘れてはいけない機能が「テザリング」だ。スマホでありながらモバイルルーターとしても使用できるため、別途モバイルルーターを持つ必要は無くなる。
さらに、WiMAXは「モバイルブロードバンド」と呼ばれ高速な通信速度で利用できるだけに、屋外や自宅など、場所を選ばず快適にWiFi対応のタブレットやパソコン、ゲーム機を利用することができる。
モバイル通信である以上、場所による速度変動はあるものの、大阪市難波周辺での計測では、WiMAXは、3Gにくらべ、受信(下り)速度は、14倍も速い速度で利用できる、おどろくべき結果も出ている。
つまり、現在利用している3Gスマホより、WiMAXスマホは、最小は3Gと同じで、最大は約14倍速い通信が利用できるケースがあるというわけだ。
WiMAXスマホが1つあるだけで、タブレットやパソコンなどWiFiが使えさえすれば、どこでもインターネットができるようになる。注目をあつめるタブレットや定番のパソコン通信回線込みで購入する必要もなくなるわけで、「回線のダイエット」にうってつけなのだ。
WiMAXスマホによって、ネットを利用する生活そのものの環境がガラリと変わるかもしれない。。
■心置きなく大容量データ通信!本当に「使い放題」なのはWiMAX
WiMAXの競合サービスXiとの差別化ができる最大のポイントが「使い放題」だ。両サービスとも定額プランではあるが、WiMAXは月々のデータ通信量が無制限の「使い放題」であるのに対し、Xiはデータ通信量が上限7Gバイトまでと定められている。(2012年10月まではキャンペーンで無制限)
Xiは、データ通信量が7Gバイトを超えると、それ以降は追加で2Gバイト2,625円支払うか、128Kbpmの低速回線に移行する二者択一となる。
大容量データ通信を前提としているモバイルブロードバンドでは、Xiのように上限を気にしながらコンテンツを利用することは少なからずユーザーにとってのストレスにもなりかねない。心置きなく大容量コンテンツを楽しめる実用性の高いWiMAXは、今後ユーザーからの支持を集めそうだ。
■現時点で人口カバー率はWiMAXが圧勝 ドコモは今後に期待だが
便利なモバイルブロードバンドも圏外になってしまっては意味がない。そこで重要なのが、接続できるエリアだ。それを知ることができるのが、人口カバー率だ。
2011年12月現在、WiMAXの人口カバー率は95%で、1億人を突破している。対するXiは2011年度中を目処に、全国の県庁所在地級都市にエリアを拡大する予定となっており、インフラの整備という面ではWiMAXがかなり優位となっている。
・WiMAXサービスエリア
・Xiサービスエリア
■まとめ:WiMAXスマホで2012年は安泰?
WiMAXスマホの実践面での強さを解説したが、Xiにも「上り速度の強さ」や「低遅延」といった強力な特徴もあるので、一概に「どちらが買い!」と言い切れない。
しかし、Xiの人口カバー率の進捗具合や、強みであるオリジナルコンテンツの普及具合を考えると、WiMAXスマホを買っておけば2012年中は「失敗のない買い物」であることは間違いなさそうだ。
ところで「次世代モバイルブロードバンド」とは何なのだろうか? 一言で説明すると「ネットがグーンと速くなる通信」なのだ。
サービス名で言うと、au by KDDIのWiMAXとNTTドコモの「Xi(クロッシィ)」だ。WiMAXもXiも冬モデルでは、スマホに搭載されたので、対応スマホを購入すれば。この「次世代モバイルブロードバンド」が使えるというわけだ、
WiMAXとXiの違いとは、いったいどこにあるのか? 実際に使ってみた実践的なレポートからWiMAXスマホの魅力を探っていきたい
■高速移動中に本領発揮のWiMAX
「モバイル環境」と言われると、どのような環境を思い浮かべるだろうか。外出時、徒歩での利用はもちろんだが、電車や車での高速移動での利用も重要なチェックポイントだ。この高速移動中の利用でWiMAXの特徴が現れる。
高速移動時はハンドオーバー(基地局から基地局への電波の乗り換え)をスムーズに行えないと、電波が不安定な状態になってしまい、データ通信どころではない。その点、WiMAXはハンドオーバーの精度が高く、高速移動時のデータ通信が比較的安定的に行える。
筆者は大阪出張で東海道新幹線を利用した際に、新幹線内でWiMAXスマホを利用してデータ通信を行なってみた。すると富士山が見えるあたりまではトンネルが多くエリアはさすがにWiMAXでも3Gでもつながりにくかったが、トンネルのない開けた場所ではWiMAXスマホは、ほとんど切れずに実用的な通信速度で使用することができた。
これはWiMAXスマホが、WiMAXと3G回線をシームレスでスイッチしてくれるためで、非常に快適にインターネットを利用できた。。新幹線内(東京-新大阪間)にもWi−Fiスポットは用意されているのだが、速度がかなり低いのが弱点で、WiMAXスマホのほうが速く、新幹線移動では、かなり重宝しそうだ。
シームレスに回線を切り替えてくれるウィジェットが標準搭載されている |
■自分のモバイル環境を見なおそう!ルーター活用で回線ダイエット
WiMAXスマホを語る上で忘れてはいけない機能が「テザリング」だ。スマホでありながらモバイルルーターとしても使用できるため、別途モバイルルーターを持つ必要は無くなる。
さらに、WiMAXは「モバイルブロードバンド」と呼ばれ高速な通信速度で利用できるだけに、屋外や自宅など、場所を選ばず快適にWiFi対応のタブレットやパソコン、ゲーム機を利用することができる。
モバイル通信である以上、場所による速度変動はあるものの、大阪市難波周辺での計測では、WiMAXは、3Gにくらべ、受信(下り)速度は、14倍も速い速度で利用できる、おどろくべき結果も出ている。
つまり、現在利用している3Gスマホより、WiMAXスマホは、最小は3Gと同じで、最大は約14倍速い通信が利用できるケースがあるというわけだ。
実測値で3Gは下り約1Mbps、WiMAXは下り約14Mbpsを計測した(大阪市難波周辺にて計測) |
WiMAXスマホが1つあるだけで、タブレットやパソコンなどWiFiが使えさえすれば、どこでもインターネットができるようになる。注目をあつめるタブレットや定番のパソコン通信回線込みで購入する必要もなくなるわけで、「回線のダイエット」にうってつけなのだ。
WiMAXスマホによって、ネットを利用する生活そのものの環境がガラリと変わるかもしれない。。
■心置きなく大容量データ通信!本当に「使い放題」なのはWiMAX
WiMAXの競合サービスXiとの差別化ができる最大のポイントが「使い放題」だ。両サービスとも定額プランではあるが、WiMAXは月々のデータ通信量が無制限の「使い放題」であるのに対し、Xiはデータ通信量が上限7Gバイトまでと定められている。(2012年10月まではキャンペーンで無制限)
Xiは、データ通信量が7Gバイトを超えると、それ以降は追加で2Gバイト2,625円支払うか、128Kbpmの低速回線に移行する二者択一となる。
大容量データ通信を前提としているモバイルブロードバンドでは、Xiのように上限を気にしながらコンテンツを利用することは少なからずユーザーにとってのストレスにもなりかねない。心置きなく大容量コンテンツを楽しめる実用性の高いWiMAXは、今後ユーザーからの支持を集めそうだ。
■現時点で人口カバー率はWiMAXが圧勝 ドコモは今後に期待だが
便利なモバイルブロードバンドも圏外になってしまっては意味がない。そこで重要なのが、接続できるエリアだ。それを知ることができるのが、人口カバー率だ。
2011年12月現在、WiMAXの人口カバー率は95%で、1億人を突破している。対するXiは2011年度中を目処に、全国の県庁所在地級都市にエリアを拡大する予定となっており、インフラの整備という面ではWiMAXがかなり優位となっている。
・WiMAXサービスエリア
・Xiサービスエリア
■まとめ:WiMAXスマホで2012年は安泰?
WiMAXスマホの実践面での強さを解説したが、Xiにも「上り速度の強さ」や「低遅延」といった強力な特徴もあるので、一概に「どちらが買い!」と言い切れない。
しかし、Xiの人口カバー率の進捗具合や、強みであるオリジナルコンテンツの普及具合を考えると、WiMAXスマホを買っておけば2012年中は「失敗のない買い物」であることは間違いなさそうだ。