11日、長居スタジアムで行われたW杯アジア3次予選、日本代表×タジキスタン代表の一戦は、日本が大量8ゴールを挙げる完勝劇となった。

7日の国際親善試合=ベトナム代表戦では、格下相手に11本のシュートを放った上で1得点という課題の残る内容だったが、今回の試合は、本田不在の穴を埋めた中村憲剛が、トップ下で攻撃の要となり、1ゴール3アシストの大活躍。代表戦初スタメンのハーフナー・マイクも、高さを活かした豪快なヘディングシュートで2得点を挙げるなど、好材料も多い。

同夜、日本テレビ「NEWS ZERO」でも、元日本代表で現サッカー解説者の北澤豪氏が両名を絶賛。完勝劇自体は、「今日の出来は、日本代表これ普通なんですよね。普通なんです」と強調しつつ、今ひとつ波に乗ることのできなかったベトナム戦との違いを、「ただ、本田が不在ということで、どうしても調子が上がらなかった。そういった中で、選手達が自分の持っている力を出して、役割をしっかりこなした。同時にチームとしての考え方があったから本来の力を取り戻したと思う」と解説した。

また、中村とハーフナーを“(復調の)きっかけを作った選手”と紹介した北澤氏は、ハーフナーを「自分の194cmある高さを、入りこんでくることで活かす。自分の特徴を知ってますよね。今まで日本はこの高さをやりたかったんですけど、出来なかった。そこには世界基準の高さを持っている素材が少なかった。高さになると足元のことが心配されるんですけど足元もうまい。パスサッカーにも順応している」と、中村には「本田選手は“自分が”という力強いタイプだと思うんですけど、中村の特徴としては“味方を生かす動き”」と評価した。