第95回日本陸上競技選手権大会・女子5000m決勝では、15分09秒96の自己ベストで優勝した絹川愛。見事に出場標準記録Aをクリアし、世界選手権出場を決めた(photo by 小糸恵介/フォート・キシモト)

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27日、韓国・テグを舞台に世界陸上競技選手権大会が開幕する。

注目選手の一人は、女子5000メートルの絹川愛だ。1989年8月生まれの22歳で、ミズノトラッククラブに所属する絹川。中学時代より、中距離走選手として活躍すると、高校時代には名門・仙台育英で駅伝やクロスカントリーに出場。3年生の時には、10000mでジュニア日本記録を更新し、世界陸上・大阪大会にも出場している将来を嘱望されたアスリートであった。

しかし、そんな彼女に過酷な現実が待っていた。

2008年6月、中国・昆明の合宿中にウイルス感染し、日本選手権を欠場。必然的に8月の北京五輪出場も断念することになると、以後、原因不明のめまいにも悩まされ、北京五輪という大舞台出場を棒に振ったことも影響し、身も心もボロボロの、まさにどん底の状態が続いたという。

だが、今年3月、東日本大震災が、仙台育英出身の絹川に変化を齎した。今年6月の日本選手権で女子5000mに出場すると、15分9秒96の自己ベストを叩き出し完全復活。出場標準記録Aをクリアし、晴れて世界選手権出場を内定させたのだ。

先月末に放送された、フジテレビ「すぽると!」のカメラには、「まともな生活が送れるのかって悩んだ時期もあったし、あとは、競技者にもう一回復活できるのかって悩んだこともあったし、走れることとか、また世界に挑戦できることが本当に幸せです」と語った絹川。世界陸上の先には、出場がかなわなかった五輪の舞台が待っている。

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