【全文掲載】大分・再建への挑戦〔第4回〕「Jのある街」を育てるために【ひぐらしひなつ】
■Jリーグ観戦の面白さを印象づける仕掛けを
そういう意味で、先日スタジアム近くの大型商業施設で行われた7.9告知イベントはやや薄味だった。主な内容は選手トークショーと観客参加型のゲーム。まずは選手を知ってもらうことから始めなくてはならないのだろうが、それならたとえばプレースタイルなどに絡めて各選手に親しみやすいキャッチフレーズをつけるといった方法で、もっと個々のキャラクターを強調することもできたはずだ。
最近ではC大阪の清武弘嗣や大宮の東慶悟、名古屋の金崎夢生と、大分を巣立った選手らの代表などでの活躍が目立つ。現在所属している選手の中から、また彼らのような存在が出てくるかもしれない。選手の成長を見守る楽しみも伝えてゆけるだろう。
いよいよ今週末が運命の7.9。見込まれる入場者数を受けて開門時刻が繰りあげられ、駐車場や交通手段の確保、警備員の配置など、スタッフは連日遅くまで準備に追われている。FCを核にテンション上昇中の大分。土曜夜の大銀ドームが熱くなることを、心から期待している。
■著者プロフィール
ひぐらしひなつ
大分県中津市生まれ。大分トリニータ情報誌「Winning Goal」などに執筆。
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