2000社の赤字会社を救った男が語る“仕事で大切なこと”

写真拡大

 仕事につまずいて、どうにもならないときはないでしょうか。
 良いときもあれば悪いときもある。人生はそういうものですが、つまずいてどうにもならないと感じてしまったときは、それを他人や会社、社会のせいにしてしまったり、弱音や愚痴を吐いてしまったりするときもあります。

 そんなとき、常に結果を出し続けてきたビジネスパーソンはどういう風に考えるのでしょうか。
 2000社の赤字会社を救ってきたという長谷川和廣さんの新刊『社長の手紙 若い人たちに贈り続けた大切なこと』(プレジデント社/刊)から、若いビジネスパーソンに実践して欲しい考え方を紹介します。


■考えてもしょうがないなら、外見を磨こう
 長谷川さんがまだ20代の頃、上司から「一流になるのは簡単、一日五分の努力で十分だ」と教えられました。その方法を聞くと、上司は「毎朝五分早く起きて靴を磨き、スーツにブラシをかけるだけでいいんだ」と笑いながら答えたそうです。
 初めて会う人があなたを判断するとき、きっとその人は身なりや見た目で判断するはず。それしか判断材料がないのですから。だからこそ身なりをキチンとすることで、相手が好感を持ってくれる可能性が上がります。
 精神の乱れは外見にも出てしまいます。どうしようもないと思ったときは、外見を整えることから始めてみてはいかがでしょうか。

■誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰ろう
 仕事が上手くいかないときは、どんなにもがいてもなかなか良い方向には転向しません。
 そんなときは「会社に誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰る」ことをしてみましょう。そして、会社にいる時間は自分にできることを探し、仕事の密度を高めるよう意識してみてください。まずは行動で示すのです。
 そのうち、「あいつは変わった!」と必ず周囲からの評価は上がるはずです。

■行動の速さが失敗をカバーする
 何事も、行動することで事は動きます。特に営業職は行動することがまず大事。頭がよくても、契約を多く取れなければどうしようもありません。
 行動は遅いが10人に会って9人が買ってくれたA君と、行動が速く40人に会って12人が買ってくれるB君。どちらの評価が高いかというとB君ですよね。失敗してもいいんです。どんな仕事にも失敗は付きもの。それが全てではありません。それをカバーするくらいの行動力が、あなたを上昇させるのです。


 『社長の手紙 若い人たちに贈り続けた大切なこと』には仕事の原点ともいえる135の言葉が書かれています。もちろん仕事のことばかり考えていると、それだけでも気が滅入ってしまいます。でも、仕事の悩みは仕事でしか解決できないのも事実です。
 楽しく人生を送るために頑張る。それは少しの行動、しかも考えずに出来ることで手に入れられるかも知れません。自分は仕事を通して何がしたかったのか、迷っている人は本書を手にとってみてください。
(新刊JP編集部/金井元貴)


【関連記事】  元記事はこちら
ベテラン実務家が若手ビジネスパーソンにエールを贈る―『社長のノート』著者・長谷川和廣さん
『社長のノート』ベストセラーの裏を“仕掛け屋”境健一郎氏に聞いた
“はとバス”を再建したリーダーが語る8つの習慣

【新刊JP注目コンテンツ】
欲しい社員と、そうでない社員の差って?(新刊ラジオ 第1235回)
経済が身近に感じられる、ある家族の日常の物語り(新刊ラジオ 第1234回)