イランの次の標的は北朝鮮なのか…?元韓国国防省北朝鮮分析官が説くトランプ政権による「金正恩斬首作戦」の実現可能性
世界を震撼させたハメネイ師殺害
2026年初頭、国際情勢は類例のない大激変を迎えた。米国によるベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領逮捕とイランの最高指導者アリ・ハメネイ師殺害は、単なる軍事作戦を超え、既存の権威主義的独裁体制に対する強力な警告である。
トランプ大統領は生まれながらの企業経営者だ。適当に時間を潰せば給与が保証される官僚や公務員の無責任な態度とは次元が異なる。一歩間違えれば倒産や破産、社員とその家族が路頭に迷うビジネスジャングルを生き抜いた彼は、国家経営においても「命懸け」の戦略を駆使している。
2020年の大統領選落選、民主党政権下での弾劾訴追、さらには暗殺未遂という死の淵を乗り越えて再選を果たした彼の歩みは、決して屈服を許さないビジネスマン特有の決意と推進力を示している。
最近、国際社会を揺るがした米国の軍事行動は、トランプ流の「欺瞞術」と「圧倒的武力」の真骨頂を見せつけた。
今年1月初旬、米国は全く予想だにしない時期にベネズエラのマドゥロ大統領を電撃的に逮捕・連行した。続いて2月末には、イランの最高指導者ハメネイ師を殺害すると同時に、多数の側近幹部を爆殺する奇襲作戦を成功させた。
注目すべきはトランプの心理戦だ。米軍が作戦中であるにもかかわらず、敵に全く悟らせない欺瞞戦術であった。
トランプの軍事行動の狙いは?
この過程で、米軍はトマホーク巡航ミサイルやステルス機、ドローンなどを組み合わせた精密攻撃を実施したとされる。イラン国内の約6,000カ所の軍事目標を壊滅させた。
今回の勝利の最大功労者は、ヒューミント(諜報活動)とAIが結合した最先端C4ISRシステムであった。米軍は米国のソフトウェア企業「パランティア」とAIオペレーティングシステムを通じて、リアルタイムでピンポイント打撃を展開した。
C4(指揮・統制・通信・コンピュータ)にISR(情報・監視・偵察)が加わったこのシステムは、戦場の状況を手のひらで見るように把握することができる。
これにより、イランの反撃能力は過去と比較して大幅に低下し、米国は戦勝を左右する制海権と制空権を掌握するに至った。トランプ大統領の軍事行動の狙いは明確だ。国際的な不正選挙に関与した親中・反米勢力と独裁国家である。したがって、北朝鮮の金正恩独裁政権が米国の次の措置の対象になると予測されている。
トランプ大統領はイラン、ベネズエラを先に攻撃して中国を孤立させる戦略を展開している。彼は「昨日は友人のように接し、今日は殺すことができる」という予測不能性を武器に、独裁者たちをジレンマに陥れた。
イランへの攻撃開始から3週目、イランのドローン戦力、海軍・空軍力は大幅に失われた。ハメネイ師の次男であり、現在の最高指導者モジタバ・ハメネイ師に対して、米国は「父のもとへ行くか、我々の側に来るか選べ」と警告した。
金正恩に向けたメッセージ
一方、今月13日、訪米中の韓国の金民錫首相はトランプ大統領とホワイトハウスで20分間の電撃会談を行った。
メディアでは「ホワイトハウスの歓待」や「米朝対話の再開」と騒がれたが、国際情勢とトランプの話法を深く洞察し、その裏側を見抜かなければならない。これはトランプによる徹底して、計算された「揺さぶり」戦略だ。
トランプが予告なしに金民錫を執務室に呼び、北朝鮮の話を持ち出したのは決して偶然ではない。トランプは相手の反応を探るために言葉を投げかける手法に長けている。今回も金正恩の意中を問う形式を借りて、韓国政府の隠し札は何か、そして北朝鮮がどう反応するかを試したのだ。
「イランの次は北朝鮮だ。自ら処身せよ」という警告である。先日、トランプ大統領は「イランのカーグ島の軍事施設を完全に破壊した」と自身のSNSに投稿したが、石油施設は意図的に除外した。
TNT15トン相当の高性能爆薬を搭載し、半径550mを焦土化できるGBU-43/B(MOAB)級の爆弾を投下して軍事施設を完全破壊し、中東情勢に終止符を打つ可能性は十分あり得る。
これは中東戦争史上、最も強力な爆撃であり、石油インフラに触れなかった点にトランプ特有の賢明な戦略が垣間見える。
原油価格を動かさずとも、「ホルムズ海峡に触れれば、次は石油施設だ」という無言の警告を発したわけだ。イランの原油輸出の約90%がカーグ島を通じて行われているため、事実上、イラン経済の心臓を狙った攻撃である。
世界の原油の約20%が通過するホルムズ海峡が封鎖された状況で、米国はこれを解除するための最大の軍事的圧力に乗り出したのだ。この時期にトランプが唐突に韓国首相に対して北朝鮮について言及したのは、金正恩に向けた強力な警告メッセージだ。
「イランが崩れるのを見ろ。次は貴様たちの番かもしれない」という圧力を、米朝対話という柔らかい包装紙に包んで投げたのである。トランプはビジネスマンだ。利益がなければ動かない。
韓国政府が米朝の仲裁役を自任し、融和的な提案を行っているが、親北左派政権が主導する米朝対話がどれほど実効性を持つかは疑問だ。トランプの話法の裏に隠された
後編記事『「イランとベネズエラ崩壊→中国と北朝鮮に致命的大打撃…!」金正恩が最も怯える悪夢のシナリオ』に続く。
