タフ感アップの特別仕様車「クロスツーリング」で車中泊できる!?

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「ヴェゼル」では荷室が物足りないユーザーにも最適!?

 ホンダは2026年2月26日、ミドルクラスSUV「ZR-V(ゼットアールブイ)」に一部改良モデルを先行公開し、同年3月下旬より発売すると明らかにしました。

 同時に、アウトドアテイストを増した特別仕様車「e:HEV Z CROSS TOURING(以下、クロスツーリング)」も新設定されるZR-Vですが、車中泊旅は可能なのでしょうか。

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 ZR-Vは、SUVのコア価値「実用性」と「信頼感」に加え、異彩を放つ存在感のある「デザイン」、そして爽快かつ快適な「走り」を高い次元で兼ね備えることを目指して開発されました。

 ボディサイズは、全長4570mm×全幅1840mm×全高1620mm、ホイールベースは2655mmです。

 デビューは2023年4月で、既存のホンダSUVラインナップでみると、コンパクトSUV「ヴェゼル」(全長4330mm×全幅1790mm×全高1580-1590mm)より大きく、グローバルモデル「CR-V」(全長4700mm×全幅1865mm×全高1680mm)よりもやや小さめ、という絶妙なポジショニングにあります。

 搭載されるパワートレインは、2リッター+新世代2モーターハイブリッドシステム(「スポーツe:HEV」)と、2.4リッター車並みの性能を誇る1.5リッター直噴ガソリンVTECターボエンジンの2種類で、駆動方式は共に2WD(FF)に加え4WDも選択可能としています。

 ただし今回の一部改良を機にガソリンモデルを廃止し、e:HEVモデルのみの展開とするなど、グレードラインナップの見直しを図るといいます。

 パッケージング面では、クルマとの一体感が強く感じられる「セダンライクなSUV」を目指し、SUVらしい高いアイポイントとしながら、上半身をゆったりとシートに預けるセダンに近い運転姿勢としました。

 内装は、上質で遊び心のある世界観の創出を狙い、マルーンの内装色を用意したり、レザーやプライスムースとファブリックのコンビシートを設定するなど、細部まで上質な仕立てにこだわりました。

 いっぽう荷室は、十分な広さとフラットな床面を備えた実用的な造りとなっています。

 ZR-Vの開発者は以前の取材で、次のように話します。

「同じSUVでも、ひと回り小さい『ヴェゼル』の荷室は狭いというユーザーの声を受けて、ZR-Vは荷室もしっかり使えるようにしました」

 定員乗車時でも9.5型ゴルフバッグが3個収納できる空間とし、床下には荷室の上面を隠す「パーセルカバー」(トノカバー)や、小物類の収納ができるアンダーボックスも設け、アンダーボックス含め、荷室容量は395リットルを確保しています。

 荷室長(シート背もたれとテールゲートまでの距離)は、定員乗車時で890mmです。

 4人分のキャンプ道具を荷室に載せたうえで、4人が乗車することができる十分なキャパシティだといえるでしょう。

「ZR-V」で「車中泊」は可能か

 それでは、果たしてZR-Vで車中泊することは可能なのでしょうか。

 後席シートを前倒しすると、最大1590mmまで床面の長さは拡大します。加えて、前席シート後ろにも余裕があることが確認できます。

 荷室高は745mmで、荷室の幅はホイールハウス(後輪左右のでっぱり)のある部分で最小1030mm、最大で1415mmもあります。

 床面だけでも1590mmの荷室長を誇るZR-Vの広い荷室なら、工夫次第で車中泊もできそうです。

 前席シートも最大まで前にスライドさせ、荷室長をさらに拡大することで、身長180cmくらいまでの大人が1名どころか2名の就寝も可能となります。

「車中泊」シーンをイメージしたホンダSUV「ZR-V」の荷室使用例[2022年デビュー時のモデルにて撮影]

 ただし「寝床」の長さを稼ぐ意味でも、後席と前席の間の床部分を荷物などで埋め、キャンプ用のエアマットなどを敷くなどの工夫は不可欠です。

 厚めのマットならちょっとした段差やシート間のすき間なども補正できるので、とくにオススメです。

※ ※ ※

 今回の一部改良では、グレード展開の変更に加え、コネクテッド機能として、ZR-Vとして初めてGoogle搭載の「Honda CONNECT(ホンダコネクト)ディスプレイ」を採用するほか、グリルやホイールデザインの変更が実施されます。

 また、新設定される特別仕様車“クロスツーリング”は、上級グレード「e:HEV Z」をベースに、内外装をよりタフな意匠とし、クロスオーバーモデルとしての魅力を高めたものです。

 外観では、マットグレーメタリックのハニカムグリルを新採用します。

 フロント周りも、フロントバンパーガーニッシュ、バンパーロアガーニッシュ、フロントバンパー、バンパーコーナープロテクター、サイドロアガーニッシュにそれぞれ専用デザインを与えました。

 さらに、ホイールアーチプロテクター、サイドシルガーニッシュ、リアバンパーガーニッシュをブラックに、リアバンパーロアガーニッシュをダスクグレーメタリックに、18インチアルミホイールをマットブラックにそれぞれ加飾します。

 加えて専用ボディカラー「デザートベージュパール」を設定します。

 内装もクロスツーリング専用のグレー内装とし、本革シートやステアリングホイールにはオレンジステッチを施しました。

 ZR-V一部改良モデルや特別仕様車の詳細情報、販売価格などについては、3月下旬の正式発表時に明らかにされる予定です。