霧島3連敗 八角理事長「力の無さ」 今場所13勝で大関昇進目安33勝も可能性は早くもついえる
◆大相撲 ▽九州場所3日目(12日・福岡国際センター)
関脇・霧島(音羽山)が元気なく3連敗となった。東前頭3枚目・阿炎(錣山)との一番は、最初は霧島が間を嫌い、次は阿炎が突っかけ、ようやく成立。霧島は立ち合いで踏み込みきれず、相手のもろ手からのいなしで崩されて、なすすべなく押し出された。報道陣の取材には応じなかった。
大関から関脇に落ちた名古屋場所は8勝、秋場所は12勝。今場所13勝以上を挙げれば、大関昇進目安とされる「三役で直近3場所33勝」に届いたが、早くもその可能性はついえた。それどころか今後が心配になる3連敗だ。
八角理事長(元横綱・北勝海)は「足がそろった。初日に負けたことが悪い流れになっている。強気な気持ちがないとダメ。結局のところ力の無さでしょう」と厳しかった。幕内後半戦の粂川審判長(元小結・琴稲妻)は「考えすぎではないか。無心でないような気がする。調子がいいのにおかしいな、と思っているのではないか。滑り出しは重要だからね」と指摘した。