長崎の離島から初の4強ならず…快進撃の壱岐「成長につながっている」【高校野球秋季九州大会】
◆九州地区高校野球準々決勝 エナジックスポーツ9―2壱岐（7回コールド）（28日・別大興産スタジアム）
九州大会初出場の壱岐は初の4強進出は果たせなかった。チームの快進撃を支えてきたエース浦上脩吾（2年）が先発したが、先頭打者を打ち取った後、相手打線に捉えられて4失点を喫し、わずか1/3回で降板した。「自分の持ち味はテンポよく投げることだけど、それができなくてチームに迷惑をかけて申し訳なかった」と浦上は大事な試合でエースの責任を果たせなかったことを悔やんだ。
今年のチームは、全国大会に出場した勝本中や九州大会で優勝した郷ノ浦中などの出身者が「壱岐から甲子園に行こう」と集まった。今大会は長崎大会で創成館や大崎など甲子園出場経験のある強豪校を破り準優勝し、初出場の九州大会でも1勝を挙げた。
「ネームバリューのある相手でも自分たちのやるべきことができるようになった。この試合のように点差が離れても最後まで粘ることができて、成長につながっていると感じました」と坂本徹監督はチームの成長を感じていた。
福岡や佐賀県唐津市へ向かうフェリーに乗って練習試合に出かけるという離島のチームは、初出場の九州大会で8強入り。「次の試合に向けて、引き続き選手と頑張っていきたい」と坂本監督は話した。
