温厚なレアルのアンチェロッティ監督が相手ベンチに激怒 フリック監督に詰め寄り一時緊張状態
サッカースペイン1部リーグ、レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督がバルセロナとのエル・クラシコの最終盤で敵将ハンジ・フリック監督に詰め寄る場面が発生、一時緊張感が走る事態となった。
問題のシーンは84分、ブラジル代表FWハフィーニャがバルセロナのゴールラッシュを締めくくる4点目を挙げた直後のことだった。バルセロナの選手たちがマドリードのベンチ前を掠めるようにダメ押し点を祝い、ハンジ・フリック監督のアシスタントコーチ、マルクス・ゾルクが目の前で渾身のガッツポーズをしたことで怒りは頂点に。普段は温厚で対戦相手に敬意を払うのを忘れないイタリア人指揮官は猛然と抗議、数分後の試合終了の挨拶の時にも一見して憤りは収まっておらず改めて不快感を露わにした。
アンチェロッティ監督は試合後の記者会見でこのシーンについて「フリックではなく彼のアシスタントとの間で起こったこと。彼は(我々の)ベンチの前で紳士的では無かった。そのことをフリックへ言い、彼は同意した」と説明した。
レアル・マドリードは国内リーグで昨年9月以来の敗戦となり、連続無敗は42試合(31勝11分け)で止まった。なおスペインリーグでの同記録は43で、奇しくもそれを達成したのは今回敗れた相手バルセロナ。敗戦からの立て直しに迫られるアンチェロッティ監督は「前回敗れたあと我々はリーガとチャンピオンズリーグで優勝している。今回も同じようにすべき」とし、今季チャンピオンズリーグのリール戦に続く敗戦にも「内容が違う。今回は挽回するためにリスクを犯した結果」と、点差ほどの力の差はなかったとした。