7回途中1安打1失点と快投した山本(ロサンゼルス・ドジャース提供)

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 「ワールドシリーズ、ドジャース4−2ヤンキース」(26日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手が先発し、6回1/3を1安打1失点でワールドシリーズの日本人投手では2007年のレッドソックス・松坂大輔以来となる勝利投手の権利を手にした。試合後、米記者は「3億2500万ドルに相応しい活躍」とたたえた。

 米スポーツ専門局、ESPNのジェフ・パッサン記者は「山本由伸はワールドシリーズ初登板で3億2500万ドルに相応しい投球を見せた。対戦した最後の11打者を打ち取り、スタンディングオベーションを受けてマウンドを降りていった」とツイート。ドジャース専門メディア、ドジャース・ネーションのノア・カマラス記者は「3億2500万ドルの男はやはり特別だった」とつづった。

 昨オフに12年総額3億2500万ドルの契約をドジャースと結び、入団。シーズンでは右肩を痛めた影響で離脱したが、9月にメジャー復帰を果たすと地区シリーズのパドレスとの第5戦では5回2安打無失点の快投を見せてリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献。そしてこの日は強打のヤンキース打線をソトのソロ本塁打による1安打1失点に抑え、打者11人連続アウトと無双投球を見せた。

 降板する際には本拠地のファンがスタンディングオベーションで右腕をたたえ、「ヨシ」コールもわき起こった。試合後の会見では「うれしく思いました」と語り、IL入り前よりも「もっと良い状態になっているかもしれないですね」と明かした山本。シリーズが進めば次回は本拠地に戻ってきての第6戦に先発することが濃厚。大型契約が間違いではなかったことを証明するピッチングだった。