「理解ができない」メッツの守護神早期投入&回またぎ起用に賛否両論 ドジャース戦敗北で批判の声も「諦めたのか」

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ドジャース戦で異例の回またぎをやり切ったディアス。(C)Getty Images

 文字通り“決死”の投手起用は物議を醸している。

 小さくない注目を集めたのは、現地時間10月20日にナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第6戦でドジャースと対峙したメッツの起用法だ。

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 負ければ終わりの王手をかけられた状況で、敵地に乗り込んだメッツは、先発左腕のショーン・マナエアが2回を投げ、被安打6、5失点と“炎上”。強打のドジャース打線の勢いを食い止めきれずに早々に劣勢に立たされる。

 そして2番手のフィル・メイトンも1点を奪われて迎えた4回にメッツは大胆な決断を下す。それは絶対的守護神のエドウィン・ディアスの投入だった。

 レギュラーシーズンに20セーブを挙げた怪腕を早々と送り込んだメッツ首脳陣の決断に、守護神は応えた。ディアスは大谷翔平から始まる4回を四球による走者を出しながら無失点に抑えると、続く5回は三者凡退にねじ伏せた。

 守護神の早期投入というイチかバチかの賭けで傷口はふさいだ。それでも試合はメッツが5-10で敗れ、ドジャースがワールドシリーズ進出を決めた。そのため、「勝機を残すため」と言える策を早々と切ったメッツ首脳陣の判断は賛否両論を呼んだ。

 ディアスの登板を知らせたメッツの地元放送局『SNY』の公式Xには、「監督はよくわかっている」「この動きは素晴らしい」「ベストを尽くしている」とカルロス・メンドーサ監督の手腕を評価する意見が相次いだ一方で、「なぜ今ディアス?」「諦めたのか」「この投入をするプロセスは理解できない」といった否定的な意見が相次いだ。

 結果的にメッツはドジャース打線の勢いを食い止めきれなかった。ゆえに“デッドオアアライブ”という崖っぷちの状況で行なった投手起用が正しかったのか否かは、ファンやメディアの間で問われ続けることになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]