「下手に和解するよりは…」松本人志vs文春“和解交渉”不調で見え隠れする「大阪万博との思惑」

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お笑いコンビ『ダウンタウン』松本人志の復帰をめぐって、さまざまな声が寄せられている――。

10月12日にはコント王決定戦『キングオブコント』(TBS系)が放送されたが、昨年まで審査員長のイスに座っていた松本の姿はなし。

視聴者からは

《やっぱり松ちゃんがいないと締まらない》

《松本人志だったら誰に入れたのだろうか》

などと“ロス”を叫ぶ声が上がった。

次回の審理が11月11日に決定した意味

芸人の間でも松本不在を嘆く声が大半のようで

「ほとんどの芸人が松本さんから『おまえアホやな』と言われたくてお笑いをやっている。松本さんがいないのはモチベーション低下になっている」(お笑い関係者)

という。

その松本が週刊文春を発行する文藝春秋を訴えた裁判で動きがあった。延期されていた次回の審理が11月11日に決定。非公開で弁論準備手続きが開かれる。

そのウラではかねてウワサされたように、松本側と文春サイドで和解交渉が行われていたようだ。松本の代理人を務める田代政弘弁護士は和解交渉について

「否定も肯定もしない」

とコメント。関係者の話を総合すると、和解の際に重要になったのは、松本から性的行為を「強要された」と主張するAさんをめぐる対応だったという。

「和解条件として、松本さんからAさんへの謝罪が挙がったようですが、折り合わなかったそうです。松本さん側とすれば、『Aさんが嫌な思いをしたのであれば私が至らなかった』というような表現でも、結局はそれ(性的強要)があったとジャッジされる可能性が高い。謝罪内容で譲れない部分があるようです」(スポーツ紙記者)

状況的には、なかなか落としどころを見つけられないように映る。

「この流れだと、松本さんの年内復帰は絶望的。双方の主張が平行線をたどれば、来年も厳しいかもしれない」

とはテレビ局関係者。こうした状況に

《一日も早く、お笑いがしたいです》

と投稿していた松本本人は歯がゆいだろうが、関西方面からは「結果オーライ」という声も聞こえてくる。来年4月13日から『大阪・関西万博』が開催されるからだ。

大阪万博では『よしもと waraii myraii館』パビリオンも

『ダウンタウン』は万博アンバサダーを務めており、一連の文春報道後もそれは続いている。

「世界各国が参加する万博において“性加害問題”は完全にNG。アンバサダーという立場でそれが確定してしまうと、参加国の中には土壇場になって出展を取り止めるという国が出てきてもおかしくない。夏のパリ五輪でも過去に性的事件を起こした選手は、他国の抗議で選手村から追放されていましたからね」(同・スポーツ紙記者)

そこへいくと、松本は文春の報道を「事実無根」で訴えている状態。白黒ついておらず、少なくとも万博でヤリ玉に挙げられることはないだろう。

「万博関係者からは、“下手に和解されるよりもこのまま裁判が続いてくれたほうが安心”という声が聞こえてきますよ。というのも、和解の内容次第では“性加害に近いことがあった”と解釈される可能性がある。そうなると、『ダウンタウン』にとっても、吉本にとっても大きな痛手になりますからね」(在阪テレビ局関係者)

吉本興業にとっても万博は一大事業。『よしもと waraii myraii館』なるパビリオンを作り、吉本芸人が連日ステージを行うのだ。

「吉本にとっては、万博は日本の“笑い”を世界に向けて発信するチャンスだとにらんでいる。昨年6月に吉本を退社した“ダウンタウン育ての親”である大粼洋氏が、万博の催事検討会議共同座長という要職で関わっていますからね」(同・在阪テレビ局関係者)

もはや松本の裁判はさまざまな思惑が交錯している。個人がどうこうできるレベルではないのかもしれない――。