「ボストンでの時間は終わりを迎えた」吉田正尚のトレード放出の可能性を米メディアが示唆 レッドソックスでは来季「出場の見込み無し」との指摘も
守備に課題を抱える吉田。打率.280、10本塁打、56打点では、指名打者としては物足りない(C)Getty Images
メジャー2年目を終えた日本人プレーヤーが、厳しい立場に立たされている。
レッドソックスの吉田正尚が今オフ、トレード放出となる見込みだと、米国内で伝えられている。吉田は2024年シーズン、108試合に出場し打率.280、10本塁打、56打点という成績を残した。だが今季、一貫して指名打者での起用が続いた吉田に対し、シーズン終了後、この数字の物足りなさを指摘する声が相次いだ。
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またシーズン序盤より、首脳陣による吉田の守備スキルへの評価が低かったことからも、背番号7の今後の処遇にはさまざまな意見が飛び交っていた。その中で、米スポーツサイト『Sports Illustrated』は現地時間10月11日（日本時間12日）、「“期待外れ”選手のトレードにより、5400万ドル以上を動かす可能性大」と銘打った、レッドソックスのトピックを配信した。ショッキングな見出しに記されている「選手」とは吉田を指しており、トレード移籍について論じる内容となっている。
その中では、今後は他の選手との兼ね合いにより、吉田の指名打者での起用も激減すると見通しており、「ラファエル・デバースが来季、指名打者としての出場時間を増やす可能性も噂されている。デバースが指名打者となり、タイラー・オニールも復帰する可能性があるとすれば、ヨシダの出場機会はほとんど無いだろう」と予想する。
さらに、「ボストンにはセダン・ラファエラ、ジャレン・デュラン、ウィルヤー・アブレイウ、そして期待の新人ロマン・アンソニーが外野に揃っている」と吉田のライバルとなり得る選手の名前を列挙。他にも、米メディア『FANSIDED』からの引用として、「ヨシダの契約には、5400万ドル以上の額がまだ残っており、トレードの場合、レッドソックスはその契約金の多くを負担しなければならないかもしれない」「ヨシダは正式にトレードを要求していないが、昨オフシーズンよりもトレードの可能性が高まっているようだ」など、放出についての見解も綴られている。
また、『Sports Illustrated』は今回のトピックの最後に、「ヨシダのボストンでの時間はおそらく終わりを迎えたが、それが彼が他のメジャーリーグのチームで貢献できないという意味ではない」などと説いている。
現地メディアの見解の通り、吉田は今オフでレッドソックスを離れるのだろうか。いずれにせよ、メジャー3年目へと向かう31歳が、大きな岐路に立っていることは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
